クローゼットの隙間には、シビックRのエアコンのコンデンサーが長らく保管されていた。破損に備えてストックしていたが、フロントバンパーにグリルメッシュを装着して異物の突入が殆ど無くなったことから、廃棄することにした。純正品が今なお流通していることや、専門業者に注文すれば安く入手できるので、万一破損すれば新品へ交換すればいいだけのこと。

コンデンサー単体、見た目はラジエターそっくり。車だけでなく、家庭用エアコンなら室外機の背面、鉄道車両では屋根上に大きなファンを持った銀色の装置の中に組み込まれている。コンプレッサーで圧縮した高温高圧の冷媒ガスをこのコンデンサーに通して冷却することで液化し、車内側のエバポレーターへ向かう。
車体に装着されているときは小さく見えるのに、室内に持ち込むと大きい印象に変わる点は、毎度のこと。宅配ピザのMサイズ箱より大きいコンデンサーを捨てるとなれば、この状態では自動車部品と判定されて回収はされないと思う。そこで切断して六等分くらいに小さくして、アルミくずに変えて金属ゴミとして捨てていく。

ただの一本モノチューブかと思ったら、内部には壁があって細い四本のチューブになっていた。アルミの押し出し成形品のようだ。フィンは非常に細かく、合計9枚のフィンが重ねられていることが分かった。

コンデンサーの左右にあるタンクを切断していくと、内部には隔壁、仕切り板が見えた。右タンクにある上部高圧側から入った冷媒ガスはコンデンサーの各チューブを通って液化し、左タンクの下部低圧側から車内へ向かうと思っていた。
実際はターンフロー式となっており、上部から入った冷媒は右タンクと左タンクを交互に行き来しながら冷やされ、下部から抜けていく。小さなサイズで大きな冷却能力を確保しようとする構造になっていることは、大きな発見となった。

棒状のタンクをよく見ると、仕切り板が埋め込まれた部分が見つかった。左右のタンクそれぞれにいくつかある。

汗水流しながら金ノコでギコギコと切り続け、合計一時間で解体完了。コンデンサーだったものはアルミくずとなって、金属ゴミに変わった。内部にはコンプレッサーオイルが残っており、周辺は油まみれになって、指先には独特のニオイが付着。
同じ場所にはリビルト品の純正ラジエターもストックされていて、ゆくゆくは解体することなるが、腕が疲れてしまい今日は無理。部品を切断するノコギリ作業は、どうも一日一回が限度らしい。日曜大工には向かない体質。