モーラステープから見る、文章を読む力の重要性

慢性的な腰痛や背中の痛みに対し、ありがたい薬の一つにモーラステープという貼り薬がある。かなり効くので、過去には何度も頼っていた。アルミ製の袋にはデカデカと「必ず裏面をお読みください」と書いてあり、その裏面には、光線過敏症を起こすことがあるから、貼付部を紫外線にあてるな、剥がしても四週間は注意せよという、けっこう恐ろしい注意書きが記載されている。

光線過敏症とはなんのこっちゃ?と思っていたところに、とても分かりやすいブログが話題になっていた。モーラステープを安易に貼って、しかも裏面の注意書きを読まずに無視。その後、日光に当たって光線過敏症に陥って一生治らないと宣告され、皮膚が崩れていく様子が記載されている。

ツッコミどころが満載の記事で、『なんで誰も教えてくれないの?!』と嘆いているが、まずは使用者自身が裏面を読まなかったことに事故の原因がある。小学校の早い時点で、受け取ったプリントはまず最後まで読め、裏にも記載があるかもしれないから、裏も見ろと指導があったはず。それを踏まえていれば症状は防げたことで、ブログ主は読まない、見ない、調べない(気にしない)という、何もかも受身の姿勢であることを示している。それでいて『本来ならば学校や義務教育の段階でこの事を「知らねばならない」と私は確信しています。』と仰っているのがあまりにも残念。記載されている文はちゃんと読みましょうなんて、まさに義務教育で習うことではないか。

さらに、あちこちの病院に行っており、二軒目の時点で「数十年は痒くなる、日光は絶対にダメ」と言われているのに、年数を開けて旅行へ行って日焼けしてしまい、またも光線過敏症に苦しんでいる。三軒目の病院で先生から説教されたそうだが、日光に当たった理由が『急に晴れたから』。日光は絶対にダメと言われた時点で、日焼け止めを常に携行するとか、国内旅行ならコンビニへ買いに行くことだってできたのではないか。この点から、自ら行動しない受身の姿勢だけでなく、人の話もあまり聞いていないことを察することができる。しばらく症状が無ければ治ったとか、いい病院へ行っていい薬を処方されれば、不快な症状とすぐにおさらばできる!と短絡的に思っているに違いない。

ブログ主は薬の勉強をしているそうだが、『薬はどんな時も一切服用していません。』と述べている点からして、正しい勉強になっているか甚だ疑問だ。勉強は、学生時代よりも社会に出てからが本番だ。気づいたことや疑問点は自ら解決し、知識として吸収し続けなければならず、その後の地位や収入に直接影響を及ぼしてくる。このスキルを鍛えるのが学生時代の勉強で、自分なりの吸収方法を習得し、物事に対するあらゆる考え方を身につけていく。そんな基礎を疎かにしたまま、社会に出てしまうと修正は非常に難しくなってしまい、薬を一切服用していないという勉強結果が全てを物語る。

ブログ主の、モーラステープの注意書きを読まなかったことによる、身体への重大なダメージを受けた結末は、「読み書きそろばん」と「人の話を聞くこと」の重要性を再認識させられることになった。