天竜川水系のダムと発電所は、自宅からの往復距離が600kmに達するちょうどいい距離だ。今回は長野県道・愛知県道・静岡県道1号飯田富山佐久間線(以下、r1)を経由し、JR飯田線の大嵐駅に行ってみることにした。r1については二度ほど走っているが、GPSロガーによる走行歴の採取は初となる。

GPSロガーによる取得データ。2016年3月26日に、佐久間湖の左岸側(静岡県道288号大嵐佐久間線)を踏破しており、今回のドライブで佐久間湖の両岸を制覇することができた。

佐久間ダムに到着。これで四回目の訪問となった。すぐに大嵐駅に向かうことはせず、まずは佐久間湖の水位、静岡県道288号大嵐佐久間線の終点側ゲートをチェックする。

佐久間湖の水位は、取水塔の網(スクリーン)の枚数を数えて判断する。上から一枚目、二枚目ときて、三枚目の半分あたりに水面が位置する。冬が終わり、ついでに昨日までの大雨で水位は上がったかもしれない。2016年8月に訪れたときは、二枚目までの水位だった。

終点側ゲートをチェックする。何か変わったところはないか…?と調べまわってみたが、以前と全く変化が無かった。廃道となっているので、通行止めとなっている。この廃道を起点側ゲートへ歩いていく(レポート=サボリーマン)と、18kmの道のり、休憩を含めて6時間の行程となる。

佐久間ダムの天端はr1として機能しており、佐久間湖の対岸へ渡る。今日は平日で、佐久間湖に溜まり続ける土砂をダンプカーで運び出す作業が行われていて、通行に注意を要する場面がいくつかあった。すぐに新豊根発電所の入口ゲートに到着する。今年の1月に新豊根ダムへ訪れており、新豊根ダム(上池)→新豊根発電所→佐久間ダム(下池)という揚水式発電の舞台を一通り巡ることができた。

順調に走っていると、通行止めの通知があって一瞬ヒヤッとするが、よく読むと時間を区切っての通行止めだった。工事による片側通行は二箇所ほどあり、慎重に進むことになった。

佐久間ダムから40分ほど走ると、ようやく夏焼集落が対岸に見えてくる。今回のゴールは大嵐駅に設定しているが、最終目的地は夏焼集落のすぐ近くとしている。

ズームして夏焼集落を見る。舞空術を使えば数秒で到着しそうだが、陸路となると話は別。ここから大嵐駅まで9km近く走らなければならない。

ようやく大嵐駅に到着。到着タイミングがとても良く、10時ジャスト。駅舎に掲げられた時計をよく見ると、アナログ時計が最も美しく表現できる10時8分まであと少し。ストレッチをしながら時間を潰していると、ハイキング客と思わしき夫婦から挨拶と共に声を掛けられて、ここまでどういうルートで訪れたのか聞かれ、佐久間湖沿いに走ってきたことを告げる。通行可能とは思っていなかったらしく、遠回りしてやってきたそうな。その後10時8分になり、駅舎と共にシビックRを撮影。

さらに数分待っていると、中部天竜行きの普通電車がやってきた。中部天竜駅と大嵐駅は車でも一時間以上掛かるが、電車だと25分程度で到着する。電車を見送ったら、ゴール地点のさらに奥、夏焼集落方面へ移動する。

夏焼集落の奥には、静岡県道288号大嵐佐久間線の起点側ゲートがある。こちらもチェックして、状況調査となった。廃道で自然へ帰っていくプロセスが現在進行形で進んでおり、新たな崩落が発見されることになった。

ゲートそのものは変化が無かったことから、大嵐駅方面に戻る。夏焼トンネルはもともと国鉄飯田線のトンネルで、佐久間ダムの建設で線路を付け替えることになり、道路トンネルに転用された経歴がある。

かつては電車が走っていたであろう狭い道をトコトコ走って、大嵐駅に戻る。佐久間ダムまでは再びr1の走行となり、「対向車は来ないだろう」運転をして突っ込んでくる地元住民の車に注意しながら、浜松市街地へ南下していく。同じく南下していくダンプカーについては、職業ドライバーだけあって道を知り尽くしている。車間をしっかり空けて先導させるコバンザメ作戦により、終始スムーズに走ることができた。

どんどん近づいてくる富士山を見ながら、富士川を渡る。夜明け前の出発により強い眠気が続いてしまい、各PA/SAで休みながら関東へ戻る。こんなときのレッドブルが意外とおいしく、カフェインの覚醒効果を実感しながら帰宅することになった。総走行距離は600km。