先っちょ

製油所においては、ときどき煙突の先からオレンジ色の炎が噴出している光景を目にすることができる。これをフレアスタックといい、石油を精製したときに余剰ガスが発生し、ただ単に大気へ放出すると異臭や汚染の原因になることから、煙突の先で燃やすことである程度の無害化をする装置、また手法を指すとのこと。製油所は昼夜問わず稼動しており、日中ならともかく夜にフレアスタックが動作することがあり、厚い雲が広がっていると空がオレンジ色に染まるので、遠く離れた位置から眺めると「火災か!?」と勘違いがあるとか。

ガスを燃やすだけでは黒煙が発生したりするので、空気や蒸気を吹き込み、完全燃焼できるよう配慮されているそう。余剰ガスを燃やして処分していることは分かっていたが、黒煙が出ない工夫が施されていることは知らなかった。

フレアスタック

そのフレアスタックの先端。多数のパイプが組み合わされ、見た目からしてけっこう複雑な印象を抱く。パイプが多いことから、どれがメインの余剰ガス管で、空気管や蒸気管に当てはまるかは分からない。火をガスに着火させる点火装置の類もあるのだろうか。周辺を見渡すと、炎が出ていないフレアスタックが何基かあるので、複数ある製油所をまとめているわけではなさそう。

空気や蒸気による吹き込みがあることから、炎は焚き火のようにメラメラと揺れるようには燃えず、噴出すようにして燃える。確かに無煙で燃えてはいるが、風向きの関係があったのか少々ガス臭かった。火を見ると眺めてしまうのは、唯一火を扱う生物としてのDNAが、古来より組み込まれている影響だろうか。