世間一般で『スポーツカー』と分類される車は、加速、減速、旋回といった走行性能が優れており、いわゆる大衆車より一段階上の走行を舞台を選ばずに実現できる。ということは、危険なシチュエーションを回避できるかもしれない。その一方で、高性能が仇となり、自身や他者を重大な事態に追い込むかもしれない。この基礎原則は、高性能車両を支配下に置く以上は、絶対に忘れてはならない。
人馬一体な走行性能を売りにしている、オープンスポーツカーの追い越し。見通しの悪いワインディングロード(公道)で、黄線が設置されていることから、追越禁止区間での出来事だ。僅かな車間に車体をねじ込み、そして一瞬の隙を突いて合計3台もの車を追い抜いていた。ポンポン跳ね回るリアとキツめのキャンバーから、足回りのモディファイを行って、より性能を高めているのは明らか。ブラインドコーナーなのに挙動に迷いがなく、普段から危ない運転が当たり前になっているのだろう。恐怖を感じたアップロード主は、表題に『拡散希望』『危険運転』とつけて、「怖いしムカつきます」とコメントを残している。
追い越しが終わった直後に対向車が来ており、もしも早いタイミングで来ていたら、避ける場所がないことから正面衝突していた可能性がある。何かが起きて、最悪の状況になってから後悔しても遅い。だからこそ追越禁止区間として黄線が施されており、線の色は本当に遵守しなければならない。
車系SNSに、追い越しを掛けたオープンカーのオーナーが存在していたことから、炎上してID削除に追い込まれた。削除前に一連の記事を読んでみたが、典型的な『自分は大丈夫』と思っているパターンだった。
1.全世界に公開して第三者も見れる状態ながら「内輪だけ」の楽しみ方になっていた。
2.それなのに上から物を言うような記事が少なくない。
3.特徴的な車とその外観(ロールバー、世間的には銀のパイプ)の印象を含め、事細かに仕様をアップ。
4.年齢や居住地、自宅画像までアップしていた。
5.オフ会を開催、もしくは参加を繰り返しており、特定しやすくなっていた。
ドライブレコーダーが安く入手できるようなっていることから、誰でも録画していると思っておいたほうがいい。先の追越禁止区間でやったことが世間に晒されてしまい、危険な思いをしたと批判されるのは当然のこと。同時に、自身が全世界に向けて公開していた情報の欠片。そんなコマを一つ一つ積み重ねて、特定されて炎上するとは思っていなかったのかもしれない。これが相互監視社会の現代だ。
完全法令順守の自動車運転してます!なんて無理なハナシで、そんな発言をするほうが嘘だろう。少なくとも、他人に不快感や不安感を与えないように配慮はしているつもりで、今回の一件で更に気を付けようと思った。


















