トヨタグループの不祥事とか

既に報道されているとおり、トヨタグループの不祥事が相次いでいる。デンソーは燃料ポンプの欠陥で大量リコール、ダイハツは不正試験で工場が停止している。豊田自動織機ではフォークリフト向けエンジンの不正が発覚。ちなみに日野自動車のエンジン不正問題は2022年で、去年の出来事。

不正に至る背景や不祥事を起こした各企業のブラック具合はともかく、最も身近というか、決して他人事ではない問題がデンソーの燃料ポンプだったりする。

燃料ポンプの交換レポート内に掲載しているが、シビックRで使われている燃料ポンプのサプライヤーはデンソーだ。燃料ポンプの不具合とは、燃料ポンプ内部でガソリンを吸い上げるインペラと呼ばれる部品で樹脂密度が低いものがあり、ガソリンによって変形して作動不良に至るというもの。

インペラは樹脂製で、本来は耐ガソリン性が求められるが、チラホラと出てくる断片的な情報をかいつまんでいくと、樹脂素材を低コスト化した影響だとか、成形温度が低く、樹脂の硬化が不十分な状態で出荷したとか。機密事項に関わる部分が多いのか、断片的な情報しか出てこないのが少々もどかしい。

シビックRの燃料ポンプASSYの購入は2015年8月。実際の交換は2020年3月21日(300,623km)で、走行距離だけでなら既に73,000kmを使っていて、エンジンの吹け具合の悪化やパワーが落ちるといった不具合は起きていない点から、まさか問題のある樹脂でインペラは成形されていないよな?と思いつつも、ひとまず大丈夫だろうと判断している。

もう一つ、燃料ポンプをストックしている。こちらはEG系シビックでの燃料ポンプのリコールに対処するための供給品で、ちょうど一年前に入手している。

06174-P07-305 フューエルユニットリペアーSET

部品番号は06174-P07-305となる。

リコール対策キットの構成部品たち

構成部品類。

さすがに問題が発生している燃料ポンプ本体とは別物と思いたいが、インペラの樹脂素材が共通化されているとなれば、時限爆弾と化す可能性はゼロではない。まずはリコール対象となっているポンプ現物を調べることからスタートか。

トヨタには『乾いた雑巾をより絞る』という言葉がある。低コスト化のために知恵を絞り出し、より収益を出せるようにしよう…という考え方。その雑巾を絞っても水は出ない?なら折り畳んでいる方向を逆にして絞ったら、また水が出るんじゃない?みたいな。

ここしばらくのトヨタグループの不祥事を見ると、手段の目的化に陥っているように見える。本来であれば、安くていいものを提供するのが目的で、そのためにはどうしたらいいか?と動かなければならない。しかし、低コスト化の手段ばかりに意識が向いて、いいものを提供する目的が見えなくなっていたのではないか。

ダイハツの管理職は「何でも相談してくれ」と言いつつ、実際に相談すると「で?」「なんでそんな失敗したの」「どうするんだ」「間に合うのか」と詰問するだけとのことだ。これ、ダイハツに限らず、日本の企業の9割が「あるある」となっていても不思議ではない。