電車に乗っていて、駅の構内放送で「〇〇G(列車番号)XX号車、車内捜索ぅ!入りますっ!」と入り、30秒から1分程度の発車遅れになることはあるが。
やってきた電車に乗って、やれやれと定位置に落ち着くと、床面に無造作に置かれたカバンが視界に入る。すぐ横に座る人のカバンだろうと思ったが、直感的にコレは違うと判断した。良くて忘れ物、最悪危険物という、瞬間的に最警戒モードに切り替わる。最悪の事態に備えてDコックの位置を再確認、他の乗客を誘導する乗務員を支援できるような心構えをスタンバイ、関係箇所への連絡も考えなければ。長らく輸送でメシ代を稼いでいるわけで、非常時にどういう動きをしたらいいか、すっかり染まっている。
そんなときに、駅の構内放送で「車内捜索!」と一報が流れ、絶対目の前のカバンだろうと察した。すぐに駅員が駆けつけて、目の前に置いてあったカバンを握りしめ「このお荷物のお客様いらっしゃいませんか!?」と聞き回って、誰もが首を横に振る。無事にカバンは車外に持ち出され、電車は定刻より遅れて発車となった。警戒モードを解いて、鼻から息を大きく噴き出したのだった。いやはや、一安心。

画像はJR東海 安全・安定輸送の確保より引用。
研修を受ける度に、この安全綱領の重要性を叩きこまれ、忘れているつもりで記憶に残っている。今回の場合、3番の『確認の励行』『連絡の徹底』、4番の『職責をこえて一致協力』が自然と頭に浮かんでいたことになる。