メンテナンスフリーではない、通常タイプの鉛蓄電池の点検を行っていたときのこと。バッテリーの液量チェックと端子清掃がメインで、何事もなく終わるはずだった。
バッテリー液が不足していたので、精製水を補充する。精製水のホースを各補水口に突っ込み、手押しポンプをリズミカルに押して補給していく。
そんな具合に、首尾よく作業を進めていたのだが、ホースを突っ込んだ瞬間にバッテリー内部に溜まっていた希硫酸が飛び散り、腕に付着したらしい。ドリル系の刃物で皮膚を抉ったような鋭い痛みを感じ、その痛い部分をよく見てみると、表皮がグズグズになっていた。荒れている部分のサイズは5mm程度。この5mm程度でも痛みはかなり強く、過去に何度も喰らっている記憶があり、すぐにバッテリー液…希硫酸による化学熱傷と判断することができた。慌てず騒がず、まずは流水を患部に当て続け、残っている希硫酸を洗い流していく。
しばらくすると、患部はカサブタ状に変化していた。ヒリヒリとした痛みは残っているので、表皮部分のダメージと思われる。幸いな点は、寒い日が続くことになり、長袖で患部をカバーできること。傷口に紫外線のストレスを与えてしまうと、痕が残りやすい。
火による熱傷ではなく、化学物質による熱傷はどう治っていくのか、興味津々。痛みは残っており、しばらくは我慢が続く。