セイコードルチェSACM171…8J41-0AJ1の電池交換をようやく行った。

状況としては、2022年3月に電池切れ予告の2秒運針が始まり、その後停止。ドレスウォッチという使用用途が限られるモデルでもあり、11か月近く放置していた。
このまま放置し続けると、電池からの液漏れの原因になり、さらにはムーブメント内の潤滑油が偏ることで精度が出にくくなる恐れもある。作業デスクの整理を兼ねて、電池交換を行って運針状態に復帰させることにした。

クリーニングのためにサクサクと分解していくと、リューズに組み込まれているOリングに損傷を発見。汗をはじめとする体表からの水分が時計内部に入ってしまう恐れがある。手持ちの代替用のOリングと交換して仮修復。

蓋を閉じる前に、Cal.8J41を眺める。
宇宙関係の趣味は時計趣味に通ずる部分があり、光の速度をはじめとする観測は時計の精度が関わってくる。例えば、地球の自転に誤差があることを発見できたのは、精度の高い時計(原子時計)で計測できたことによるもの。光格子時計に至っては、300億年で1秒も狂わないとされ、約138億年前に誕生した宇宙よりも長い数値になっている。
今でこそ、電波時計、機械式時計と精度がバラバラな各種時計で遊んでいる身だが、ムーブメント自体の精度への興味や時計のデザインの奥深さを知るきっかけになったモデルが、このセイコードルチェSACM171…8J41-0AJ1だ。
時計修理の練習台としても活用し続けているので、こじ開け部分がズタズタになっているのが写っており、ここ以外も傷だらけ。次の電池交換タイミングでは、ケースの研磨も考えてみたい。