鉄道や船、航空機に限らず、子どもや家族。なんでもそうだが、写真は撮れるうちに撮っておくのがベスト。構図が…気候が…とか、撮影機材が…といった「撮影しない理由」を並べるシーンはよく見かけたりするもの。いやいや、そう口にする前に、手元にあるものでなんとかしようではないか。それが写真撮影の面白さだろう?気にせずバチバチ撮ろう。

ボーイング777は日本国内への初導入からリアルタイムに見続けているので、どうしても贔屓目に見る。それ以上に、物理や機械工学を僅かでもカジっていると、実によくできたものと理解できるという、勉強の種の面でも最高の実例。
そんなボーイング777は、日本航空内では経年機として引退が進んでいる。羽田空港の展望デッキに上がり、さて気になる機体がいるかな?と探してみると、目の前にボーイング777-200ER、JA702Jがいた。国際線仕様ながら国内線で飛び回っている、数少ない機体。カメラの設定を変えながら、とにかく撮影していく。
肉眼で見ると、経年機を嫌でも実感させられるほどの機体の汚れが目立つ。エンジンのカウルはリサイクルパーツを使っているのか塗装が揃っていない。
国際線仕様機なのでエンジンはGE90系(-94B)を吊り下げており、聞き慣れた始動音とアイドル音を響かせてくれる。もう乗るチャンスはないだろうし、特有の音を聞けなくなる日もそう遠くはない。ここで見ることができて、文字通り運が良かった。

レジ番もしっかり記録するために撮影しておく。この番号一つで、経歴を掴むことができる。

両エンジンが始動し、トーイングカーが離れ、滑走路へ向かい始めるその直前。後継となるエアバスA350-900がお先に失礼!と言わんばかりに出ていった。しかも側面の特別塗装から分かるように、日本航空のA350 XWBにおける初号機だったりする。世代交代を象徴する瞬間みたいなものか。
コロナ禍による航空需要の低迷でJA8945(これまたボーイング777)が羽田空港の片隅に駐機され続け、その様子を撮影していたのが2020年6月のこと。その後、2022年6月に羽田で解体された。撮れるときに撮っておけば、退役や解体で見ることができなくなってもいくらでも活用することができる。また、脳の記憶のバックアップとして関係する事柄も、同時にスムーズに思い出すことができる。