すっかり旧世代の人間なので、ボーイング787やエアバスA350 XWBといった新世代の大型航空機は全くの未体験。大型機といえばボーイング747、777といった意識が残り続けているところが、如何に意識がアップデートされていないかよく分かるもの。
まずはボーイング787から乗ることにする。「暇だし787に乗ってみて、それから350にしよか」といった、そこらへのドライブや乗り鉄レベルの、本当に軽い感覚。

今回はボーイング787-8、JA849Jとなった。2020年3月登録。「見せてもらおうか。東レのカーボンボディの、性能とやらを」

朝日に照らされるD滑走路05より離陸。エンジンは非常に静かで、これまでのような豪快な吸気音やタービン音、ジェット音は過去のものなのか。いつの間にか離陸推力になっていて、え?もう浮くの?といった感じ。「な…なんということだ!」

全席モニター付きで、暇になることはない。機内上映の映画のラインナップには、トップガン マーヴェリックが含まれていた。基本は飛行経路、オプション設定でHUD風表示に設定。

座った感じに覚えがあるので探してみたら、やはりあった『RECARO』のエンブレム。車や航空機問わず、レカロシートの座面、ケツに当たる感触はどうやら似てくるらしい。

JR東海の東海道新幹線三島車両所の上空を通過。敷地としては小さい面積だろうが、独特の配線構造から目印にしやすい。上りの新幹線も写っている。

富士川上空、60Hzゾーンに突入。下りの新幹線をパスする。「のぞみへ。先に、行ってるね♥」
羽田伊丹便は飛行時間が極めて短く、離陸上昇、巡航、降下着陸があっという間。のんびり空の旅には程遠く、飲み物が配られてすぐに紙コップを回収しにやってくるほど。
かつては航空各社のスピード競争の果てに、全日空は伊丹→羽田で30分を切るという、二度と破られない異様な記録を叩き出している。さすがにこの短時間では機内サービスは不可能だったらしい。
乗客としても、気圧の変化から降下が始まり、着陸に向けた準備がスタートしたのが体感できる。水平飛行をしていた時間は15分程度。

スポイラーを動作させてスピードを落とし、フラップを展開。眼下に広がる住宅地の中に伊丹空港がある。これは確かに、航空機の騒音で揉める。低騒音機が増えた今でも運用時間の取り決めが残り続けている。

こうして伊丹空港に着陸。これまた騒音を抑える意図があるのか、エンジンの逆噴射の音が聞こえず、静かな着陸だった。ボーイング787では、着陸後のエルロン/フラッペロンも上を向き、揚力を抑え込む仕組みになっていた。なるほど、このあたりの動翼一つについても使い方がだいぶ変わったようだ。
搭乗する機種は小型機が多いためか、大型機かつ新世代機はここまで静かなものかと驚きさえあった。「凄い!な…なんという快適性」…とはいえ、個人的にはボーイング777-200の粗削りなフライトほうがお気に入りだったりするが(贔屓大)。
ボーイング787をたっぷり味わった後は、エアバスA350 XWBとなる。