過去に撮影していた写真を見返すと、車だけでなく船や鉄道、航空機、エンジンが付いていればオールジャンルで、とにかくシャッターを切っているらしい。各種活動や旅行を行ったときの、脳の記憶のバックアップを兼ねているので、構図や色具合といったものは二の次。視界に入って「お、これは…」と思ったものを片っ端から撮影している。
乗り鉄並みの気軽さで、「暇だから飛行機にでも乗るべ」と、日帰りでフライトを楽しむことが増えている。決してマイル修業ではないので、念のため。
空港へ訪れたなら、展望デッキにて駐機中の機体をチェックし、まずは撮影しておくことは忘れず。この日は、随分と数を減らしているボーイング777-200がスタンバイしていた。

就航デビューしたとき、まず目についたのが極太エンジン。その太さはボーイング737とほぼ同じという例え話は有名で、なるほど737の胴体をあのエンジンカウルに押し込めるのかーと驚いたもの。
777が搭載するエンジンは、ゼネラル・エレクトリック(GE)、プラットアンドホイットニー(PW)、ロールスロイス(RR)の3社で、国内ならGE製、PW製が占める。特にPW製のエンジンはアイドリング状態から回転数を上げていくと、ヒョロロロロボーッ…という音が響き渡り、曇り空かつ気温が低い日は反響と共鳴で、羽田空港から離れている自室内にまで聞こえることが多々あった。その後、PW4000系エンジンの運航停止指示により一斉に聞こえなくなって、夏からANAのPW製エンジンの777が運行再開。今冬は聞こえるだろうか。

撮影したボーイング777はJA709J。レジ番から、導入は2004年9月とのこと。先代塗装(太陽のアーク)だった時代もあり、激動の時代を飛び続けた生き証人でもある。

777といえば、特徴的な6輪のメインギア。カーブをスムーズに曲がれるよう、後端の車輪は左右に動くステアリング機能が組み込まれている。そしてGE製のエンジン、GE90-94B。写真上ではそのサイズ感は全く分からないが、格納庫等で間近で見ると見上げるほど大きい。
このJA709Jは11月に運用から退き、先週の12月7日にアメリカへ向かって離日、登録抹消。現時点でJALの777-200は残り3機で、かつての大手3社で散々飛び回っていた機体がすっかり貴重になってしまった。無作為に撮っておくことは悪いことではないとしみじみ。