時刻表を読みながら

久しぶりに製本タイプの時刻表を開いて、行程をシミュレートしているところだ。暇つぶしにはちょうどいいネタになり、営業キロに対する運賃計算方法とか、JR四国とJR九州に当てはまる「擬制キロ(ぎせいキロ)」を適用する等々、忘れていると思っていたら意外と覚えていて、感覚そのものはギリギリ維持されているらしい。

そんな計算方法が記載されているページを次々めくっていくと、あっという間に裏表紙に達する。寝台列車は一本しかなく、食堂車が消え、特別企画乗車券…特に周遊きっぷが廃止され、このピンク色のページもずいぶん削減されて寂しくなった。

金が無くても(いや今も無いが)旅行には行きたいわけで、そんなときの特別企画乗車券系は使い込んだもの。決して安くはないが、特急列車を乗り継いであちこち動き回れば、確実に元を取れる仕組みから、一日の移動距離が長くなることは当たり前。代償として、座り続けることによるケツの痛み、揺られ続けることによる体力の消耗が激しくなるが。

そういった特別企画乗車券を使わずして鉄道旅行となれば、ほぼ実費か。JRの特急列車であれば、運賃と特急券の早見表があるのでそれを使えば分かりやすいが、あえて営業キロから運賃と特急券を弾き出すあたり、一度覚えてしまった変なクセは残り続けている。あとは紙に書き出して、行程と乗り換え時間や食事休憩時間を加味していく…と。

このテの下調べは、手元のスマホを使えばより早く調べることができると思われる。しかし、いちいち時刻表を開いて路線図から当該ページを見つけ、目的列車の時刻を調べ、さらに運行区間の営業キロから運賃計算を行う。ページを行ったり来たりして、これを繰り返していくと時刻表は次第にボロボロになっていく。

一見すると無駄で遠回りに見えるこの行為も、目次からページを探す、距離を計算する、表に当てはめる、行動パターンを先読みするといった一種の脳トレみたいなものも兼ねる。時刻表に限らず、辞書や参考書、あらゆる文献から目的のものを探し出し、精査して次に繋げていく流れは、年々重要になっている気がする。スマホやパソコンで調べれば答えらしきものは出てくるが、それが正解とは限らないからだ。