フェリー比較

後輩が「東京九州フェリー乗ってきましたよー」と報告され、一晩で東京と九州間を行き来できる点は、とても早くていいとのことだ。ただ、バルバスバウの船首ではないためか、いつもと違う揺れが体感できたとも。

東京九州フェリーは2021年7月から、横須賀新門司間で就航を開始した新顔。この航路は極めて近いところで、既にオーシャン東九フェリーによる定期航路が存在し、東京港-徳島港-新門司港となっている。東京九州フェリーの就航にあたり、需要の食い合いになるのでは?という懸念した報道もあったが、両社は突き詰めると関光汽船…SHKライングループの一員なので、高速便と普通便といった具合に、ある種の棲み分けになっているのが実態かもしれない。

大前提として、観光利用による乗船とする。東京九州フェリーの場合、横須賀23:45発、新門司翌日21:00着。新門司23:55発、横須賀翌日20:45着となっている。24時間以内に関東と九州を結び、航海速力は28.3ノット(52kmh)と異様な快速ぶり。

出発地から乗って到着地に着いたころには、再び夜。港近くか、もう少し走った先で宿泊ポイントを確保することになり、実際に動けるようになるのはさらに翌日となり、実質三日は要する計算。関東在住だけに、横須賀帰着は帰宅パターンとなる。

オーシャン東九フェリーでは、曜日によって出港時刻が微妙に異なるが、東京18:00or19:30発、徳島翌日(2日目)14:20発、新門司翌日(3日目)5:35or6:30着。新門司18:00or19:00発、徳島翌日(2日目)11:20発、東京(3日目)5:30or6:00着となる。東京九州フェリーから見れば、各駅停車のような印象。東京着なら、まっすぐ帰宅コースだが。

関東出発を基準にすると、東京九州フェリーのほうが早くて乗船時間は一日分少なくなるが、新門司で宿泊して翌朝からの活動となれば、所要日数そのものはオーシャン東九フェリーと大差ない。乗船するとなれば、ある程度の疲労を覚悟と体力(回復力)を考慮し、そこに現地でのドライブコースも含めて判断することになる。

逆に新門司港出発では、東京九州フェリー一択だろう。横須賀には21時前に到着し、日付が変わる前には帰宅できる。乗船特有の疲れをすぐに回復できる点が好都合。

新門司までは自走していける距離でもある。ガス代、高速代、宿泊代を含めた自走、東京九州フェリーとオーシャン東九フェリーの三つ巴の比較にすると、これがまた面白い。最終的には、どれも似たような総計金額になってくる。