LED室内灯

電車の車内を照らす蛍光灯は、けっこうヘビーな環境で点灯しており、家庭用とは比べ物にならない負担を強いられている。

派手な電圧変動は当たり前、パンタの上げ下げや電源の入り切りで突入電流を頻繁に食らい、振動や圧力も受け続ける。おかげで寿命は短く、あっという間にタマ切れ、切れてしまう。蛍光灯だけでなく、点灯させるための回路もダメになりやすい。

東日本大震災以降、節電の絡みでLED灯に切り替わっている部分を目にする機会が一気に増えた。既存の蛍光灯をそのままLED灯に付け替えた仕様もあり、これは若干暗く、色合いも変な印象だった。それが年数を経過するうちに、いつの間にか明るさや色が蛍光灯と大差ないものに交換されていたりして、違和感がすっかりなくなった。

そんなLED灯に切り替わってからしばらくすると、今度はLED灯特有の劣化具合が分かるようになってきた。視界に入るLED灯を見渡すと、劣化が始まった部分は、明らかに色合いが変わっている。本来なら青味のある鋭い白色具合だが、青さが増して暗くなっている。蛍光灯に比べて、確かに長寿命かもしれないが、実際は壊れてしまうもの。この変色は、長い間熱を受け続けることによる劣化とされているが、そのメカニズムは完全には理解されていないようで、どのタイミングで起きるかは予測が難しいようだ。

発光具合がある程度統一されているだけに、劣化を思わせる変色はけっこう目立つ。周りと比べて暗く見えるというだけで、点灯そのものは正常となれば、交換するまでは至らないだろう。蛍光灯に比べても部品価格は高価なので、少々の変色なら交換せずに使いとおすのは、どこも同じなのかもしれない。