トーイングカー

空港の展望デッキに出て離着陸する航空機を眺めるだけでなく、その下で動き回る空港用特殊車両を眺めるのも好きだったりする。特にターミナルから旅客機を押し出す(プッシュバック)させるための、トーイングカー。過去、インテRに乗っていたころ、空港内の給油所で並んで燃料補給をしたこともあり、写真撮っておけばなぁと今でも後悔がある。

いつの間にか新しいタイプに切り替わっていたり、見たことのない車両が配備される等、毎日動いている車両だけあって、ある程度の経年が進めば新車になるようだ。

空港内でのトーイングカー

最も馴染み深い(?)凸型のトーイングカー。コマツ製の車両。車両重量は50tあり、新幹線一両よりも重たい。展望デッキから見ると小さいが、横に並ばれると第一印象は『壁』。非常に大きい。

プッシュバックし終えたところ

視界を確保するため、運転席が上下に動くタイプ。TUG Technologies Corp.というメーカーで、アメリカ製だそうな。GT110なる車名で、アメ車らしくV8エンジンか?と思ったら、直6エンジンが搭載されているとのこと。海外では中古車として売られているWebページがいくつも見つかる。

これら二車種のように、航空機の前輪とトーイングカーの連結に、専用の棒を使うタイプをトーイングカーと呼ぶ。一方で、前輪を車両の中に抱え込んで、前輪と一体になって動く車両はトーバーレストラクターと呼ぶ。

トーバーレストラクター

フランスTLD製のTPX-500(200?)。この手の車両では珍しく後輪駆動。トーバーレストラクターは、航空機の前輪を抱え込む構造から全長が長くなり、見た目もかなりスタイリッシュになる。が、この前後異径タイヤのトーバーレストラクターはユニークそのもので、駆動輪が大きく後方に延ばされた印象から、後ろ足を伸ばしたショウリョウバッタをイメージ。

航空機はプッシュバックされているときにジェットエンジンを始動し、自力で滑走路に向かうことになるが、この移動の燃料もバカにならないとか。そこで海外では、電動式の自走システムの開発が進んでいるとのこと。こちら日本に、そのような流れが及んでくるのはもう少し先かもしれない。もうしばらくは、トーイングカー、トーバーレストラクターの発する大きなターボサウンドを楽しむことができそうだ。