デュラハン体質が欲しいかも?

翌日に勤務があるときは、なるべく車をいじらないようにしている。というのも、できるだけ作業時間を抑え、その代わりにチェックや写真の撮影に時間を使いたいというものがあり、効率を優先して無理な姿勢で作業を続けたりと、けっこう無茶をする。

すると早ければ作業当日の夜、遅くとも翌朝には、強烈な体の痛みを感じることになる。普段使わない筋肉を動かすことで、典型的な筋肉痛に悩まされる。一日は間を置かないと体のパフォーマンスが落ちてしまい、痛みを伴って自由に動かせない体では別のケガ等の二次災害を呼ぶ。

日頃は電車のメンテでメシ代を稼いでいる人間だが、仕事では体勢の作り方や要注意ポイントを全て把握しており、筋肉痛になることはない。業界に入った当初は、そりゃもう苦痛続きだったが。

昨日のオイルエレメントの交換では、ジャッキアップして下回りに上半身を突っ込み、エンジンの側面を見ようと首を少し持ち上げた状態、オイルレンチを動かす右腕も上げることになる。これで見事な筋肉痛が発症、朝から首と上腕が痛くて、日中を通り越して今もずっと痛いまま。職場では「今筋肉痛で動きにくいから、倒すなら今だぞ」と言うまでがお約束。

上腕はすぐに治まるのでともかく、問題は首。首から上の頭部は、脳や眼球などの各パーツを全て含めて4~6kg、もしくは体重の10%とされる。計算が簡単なのは後者で、自分の体重の10%をそのまま頭部の重量に当てはめればいい。私の場合、頭部ASSYは6kgとなる。

通常でも2Lのペットボトル3本分の重量が首の筋肉に掛かっているので、寝そべった状態から頭部を少し浮かせようとすれば負担を追加することになり、結果として筋肉痛になる。職業として上を向いて作業するなら首の筋肉は自然と強化されるだろうが、プライベートでは筋トレでもしないと、鍛えることは難しい。

車の運転中、追突事故や衝突事故で突っ込み、または突っ込まれるとする。慣性の法則もあって一瞬のうちに体が大きく振られると、首という一点で支えられた頭部は体より遅れて、体以上に大きく揺さぶられ、さらには首そのものが若干伸びる。この伸びが靭帯でのダメージとなり、事故によるむち打ち症の原因にもなってくる。場合によっては、骨にまで損傷が入ることも。

頭部の重量と首の負担の大きさが見えてきたところで、アイルランド地方に伝わる妖精『デュラハン』。いわゆる首なしの騎士で、頭部が無いか、頭部を小脇に抱えている。作業後に首がとても痛くなったとき、連中のように脱着できればどんなにラクか…と妄想したことは一度や二度ではない。

デュラハン

それこそ、よっこらせーと首をテーブルに置いて、やれやれと椅子でくつろぐ。これが今の理想かもしれない。首から上の重さが無くなれば、僧帽筋はどれだけストレスフリーになるのやら。

(注:このページは「ラグナロクオンライン」公式サイトhttps://ragnarokonline.gungho.jp/の画像を利用している。)