セミシーズン、終わりか

職場の隣は緑地帯になっていて、6月下旬から今くらいの時期までは、24時間中セミが鳴き続けている。鳥などの捕食者から逃れたり、または気まぐれで職場内にまで飛んでくることがあり、そこでも鳴いて暑さを増幅してくれる。

そうやって飛んできたセミ。木や壁に止まっていたならば、とりあえず手で捕まえる。「なに持っているんですか…ぎぇ!?」と虫嫌いの後輩に投げつけるとか、虫が平気な人にはオスとメスの見分け方を教えたりと、おもちゃと化す。捕まえたセミを殺すつもりは全くなく、一通り楽しんだら空に向かって放てば、どこかに飛んでいく。

今週から急に気温が下がった影響からか、セミの気配が全く感じられず、あれだけやかましかった鳴き声がぱったりと止まった。始業時間前のダベりタイムでは、セミを捕まえてくることを日課していたが、あちこちの木をチェックしたも見つからない。環境変化で残暑が長く続くようになり、10月に入っても鳴き声が聞こえてくることはあるが、こうもいきなり気配を消すと、どうしたのか?と不思議に思えてくる。セミに限らず、虫は温度変化に敏感なので、もう暑くはないことを示しているのかもしれない。「今年もセミは終わりですねぇ…うぇっへっへぇ」と安堵の表情を浮かべている後輩がいた。

今夏の昆虫採集における印象深い出来事として、生まれて初めてクマゼミのメスを捕まえたこと。「なんかクマゼミ増えてねぇ?」と口にした人がいたが、確かにそれは思った。もともとクマゼミは西日本に多い種類。温暖化に伴い北上している可能性があり、昔とは異なった気候になっている関係がありそう。