コロナ禍で、大手航空会社だけでなくJR本州3社も赤字と報道が出て、ベジータの「これからがほんとうの地獄だ」というセリフそのまま。
いくら国がテレワークを推進しようと、ブルーカラーで交通インフラの末端に位置する人間なので、通勤電車に乗って外出しなければならず、もっと言えば怖いのはコロナではなく熱中症。コロナ地震台風、何があっても動くことになる。
電車に揺られながら駅に停車し、ふとホームを見渡すと無地のパネルがよく目立つこと。ここには大きな広告が掲載されていたと思うが、今では何も掲載されていないことに気づく。それがパネル一枚や二枚というレベルではない。あれ?と嫌な予感がして車内を見渡すと、中吊り広告や荷棚上のR部の広告も減っている。経営が厳しくなり、削れる部分は片っ端から削ることにして、広告費用が真っ先に削減されたのだろうか。
気になる車内広告の費用は、大手広告代理店で公開されているので簡単に知ることができる。掲出期間や路線によって差が大きくなるが、人々が集まって見られる機会が多くなることが期待できれば、それだけ費用は高くなるようだ。
例えば中吊り広告で、JRの首都圏全線7日間の掲出、10,580枚契約。B3サイズで800万円、ワイドサイズで1,600万円と設定されている。倍の二週間掲出となれば、いくらか割り引きがあってB3サイズが1,200万円、ワイドサイズで2,400万円となっている。
単に費用だけを見たが、これだけでも車内広告の枚数が減っている理由が何となく想像できる。鉄道利用が減る以上、乗客から見られないなら広告を打つ理由がなくなり、同時に広告主も厳しい環境にいるので、徹底的な低コスト化が進む。すると広告代理店も収益を上げる手段が無くなっていき、広告が製造されなければ印刷会社や材料業者とダメージは連鎖的に広がっていく。
この先、一週間や一ヶ月で治まるような状況ではないので、広告は減り続けてもおかしくなない。残る広告会社はどこだろうか。ドアガラスのステッカー広告で見かける『怒涛の英語と個人指導!みすず学苑』は、だいぶ耐久力がありそう。見た目のパンチが効いているので。