「ビニールですって」「飛んだっすかね?あっち風強いんだ?」
↓
「竹が倒れたそうです」「竹!」
↓
「またビニールっす」「さっきと別物かい!」
何かと神経を使う週末の金曜日だけに、静かに過ごしたいと思っていた面々を試すかのように、次から次へと問題が発生する一日だった。
今回に限らず、架線にビニールが付着するトラブルはけっこう多く、都心部では路面に落ちているコンビニ袋かな?と思ってしまう。その実態は、例えば農業で使うような巨大なビニールシート、家畜用の草を詰めて巻いているビニールなどなど。
コンビニ袋程度なら走行風や強風が落ち着いた瞬間に取れてしまうことが多いものの、先に取り上げたビニール製品の場合、一旦架線に引っかかってしまうとまず取れなくなる。
そこに電車が進入しようものならパンタグラフに絡まってしまい、架線の切断やパンタグラフの破損に繋がってしまう。破損して二次災害を引き起こすくらいなら、見つけたら即運転を止めるほうがいい。
除去するにしても、まず電車の運行を一旦止める。同時に電力関係の専門職員が現場に急行し、到着したらすぐに状況を確認。もちろん、架線に流れている電気を止めないと近づくことができないので、停電措置を行う。
感電事故を防ぐために、二重三重の安全措置を行ってからビニールの除去作業を開始。除去ができたら、他に被害状況が無いことを確認し、職員は現場から離脱。作業完了報告と安全に離脱できたことを連絡して、通電再開。最終的な安全を確認できたら、順次運転再開という流れ。
作業者の安全確保はもちろんのこと。損傷の有無を入念にチェックして、人や設備全てが万全の状態であることを確認しないと電車は走らせることはできない。1秒でも早く運転を再開しなければならないプレッシャーの中で、ミスが許されない作業を続けている。「運転再開までしばらく時間が掛かる」なんて放送があるかもしれないが、決して牛歩作業ではない。
昔のように、勢いでイケイケ運転する時代ではない。僅かでも不安全状況が確認されれば、すぐに運転を止める。鉄道に限らず、全ての公共交通機関はそうなっているため、遅れが許されない大事な用事があるときは、交通機関が大遅延する可能性を含めて余裕を持った行程を組むのがベスト。
ビニールの飛散防止対策のお願いとして各Webページが見つかる。例としてJAさがのWebページだが、架線にビニールが絡まっている様子がよく分かる。