赤い6900

既に報道で飛び交っているところだが、ホンダは2026年3月期の通期業績予想を修正し、最終損益が4200億円から最大6900億円の赤字になる見通しを発表。

ホンダのニュースリリース→四輪電動化戦略の見直しに伴う損失の発生および通期連結業績予想の修正と今後の方向性について

2021年にホンダは、2040年までに販売する新車全てをEVか燃料電池車(FCV)にする目標を掲げて、「脱エンジン」を宣言。EVを通じて第二の創業と位置付けてきたが、この宣言の時点で誰もが撤回すべき、挑戦する姿勢はホンダの基本だが、脱エンジンとは?と、自動車業界にいなくても、ネガティブな印象を抱かせることになった。

運転者に優しく、同乗者に厳しいとされるホンダ車ならではの性質について、EVでも当てはまってほしいとか、低速から強力に加速できるEVの走りに期待なんてのもあったりして、賛否両論。いや、否定的な意見のほうが多かったと思う。

それから5年が経過し、世の中の情勢は確かに大きく変わった。今回の赤字発表とEVの開発中止は、誰もがああやっぱりと思ったに違いない。遅過ぎたとも思えるが、ここで止めて正解だったのではないか。変なプライドで、売れもしないEVの開発と販売を続けていたら、ますます傷口が広がっていただろう。

今後はハイブリッド車をメインに、グローバルな競争力を取り戻していくことが目標となる。もちろんエンジンの効率を今以上に高めなければ、厳しくなっていく環境規制に対応できなくなるため、引き続きエンジン屋としての本質を磨き続けなければならない。

やるからには一番困難な道を行く』とは、本田宗一郎の名言だそうな。今のホンダは、なにかと本田宗一郎の考えややり方を否定しつつ、都合のいいときは本田宗一郎の名言や挑戦、夢といったことを引っ張り出すようなダブルスタンダードなところがある。立て直しという困難な道を確実に行け!

もし本田宗一郎が生きていたならば、ここまで会社を壊しかけてしまった経営陣は、全員スパナで殴られていてもおかしくはない。