オークションを眺めていると、シビックRの純正部品が出品されていることが多い。希少、新品未使用と称し、当然パッケージは未開封で、よく見ると部品番号は塗りつぶされている。即決価格が設定されており、普通に買うよりも高価設定になっていることが殆ど。
これが暴利だとか転売の極みといった文句が続くことになるが、部品単体購入のシステムを知っているからこその文句であって、部品単体で買えることを知らない、または気が引けるといった人向けの販売なら、そういうモノとある程度は納得できる。
例えばディーラーにしても、その店舗で購入していない中古車で、いきなり店に行って「この車の部品を注文したい」という一言が壁がとても高いとか。ディーラー内の駐車場に車を預け、ピカピカな新車が並べられた店舗内に案内され、身なりの整った営業担当者が「何か飲みますか?」とサービスまでしてくれる。こちらはボロボロの中古車で、その場に似つかわしくない雰囲気に圧倒されてしまい、入りにくいし行きづらいと聞いたことがある。
部品だけの購入で、飲み物まで貰っては嫌な顔されそうとか、そもそも欲しい部品に部品番号があることや、その調べ方を含めて分からないといったネガティブな要素はいくらでも出てくる。そんな煩わしさや手間を考えれば、欲しい部品が出品されていて、対人でのやり取りをしなくて済むならそっちで買う…という客がいても全く不思議ではない。まず店に行かなくてOK、落札して送付先設定や入金手続きをクリックするなりタップするなりしておけば、あとは出品者から送られてくるのを待つだけ。実にラクではないか。
東京から大阪へ行くとして、費用を節約したいなら極端だが歩くか自転車、車なら一般道でダラダラ走ればいい。時間が掛かってしまい、渋滞やガス代が嫌なら鉄道(在来線)で行けばいい。乗り換えや時間が掛かるのが嫌なら、多少金額は増えるが新幹線がある。航空便もあり。東京大阪間の移動について、時間や手間を減らすために、追加の金を払うのと全く同じ。
部品番号を隠してまで高価設定にしても、一定の需要があって販売が続いている以上は、ビジネスとして成り立っている。販売方法や価格に対して何を言われようと、どれだけドライに徹することができるか。利益を上げる方法について、なかなか考えさせられることになった。