変更案内がない例

昨日書いた『ディーラーや部品商なら、旧部品番号で注文を出すと自動的に新番号で案内されるが、Web通販上ではその部品番号が使えなくなると「廃番」として出てしまう』という実態を紹介。取り上げる部品として、引き続き純正燃料フィルターに絞っている。

B型エンジンを搭載するEK4シビックSiR系とEK9シビックRでは、使用されている燃料フィルターは異なるものが装着されていた(過去形)。この違いから想定される点は、燃料ポンプの吐出量の違いによる、ろ過性能の差といったものだろうか。

手元のパーツリストから、まずはEK4のSiR系を参照してみる。

E-EK4:16010-ST5-931及び、16010-ST5-932の二つがヒット
GF-EK4:16010-ST5-933

と、SiR系だけで、計3種類もヒットする。但し、パーツリスト内部で統合が行われているらしく、16010-ST5-932を選ぶと自動的に16010-ST5-931へ変更される。EK4ではAT車とMT車の両方が設定されているが、燃料フィルターについては違いがなく、上記の組み合わせとなっていた。

次にEK9を参照する。こちらについては、前期と後期で共通化されており

E-EK9:16010-ST5-933
GF-EK9:16010-ST5-933

このように表示されいる。

末尾での931、932、933という3種類の燃料フィルターについて、個別に検索してみると、以下のような案内ページが出てくる。

取扱終了と代替案内

それぞれが取扱終了となっており、931、932については代替品有として、昨日記事にした16010-ST5-E02のページへリンクが張られている。ところが、933では取扱終了となって終わっており、代替品である16010-ST5-E02へのリンクが存在しない。これだけでは、EK9用の燃料フィルター(16010-ST5-933)が廃番になっているように見えてしまう。

これが、通販サイトの実態。販売状況には、常に疑問を持たなければならない理由だ。通販サイトで取扱終了と表示されても、イコール廃番と捉えず、ディーラーや部品商に問い合わせて裏を取ることが必要となる。

現車においては過去二回、燃料フィルターの交換を行っている。16010-ST5-933で発注を掛けて、出てきたのが16010-ST5-E02なので、実際には代替供給が成り立っている。ディーラーや整備工場、部品商であれば、メーカーの在庫管理システムを経由して問い合わせるため、統合後の代替品が出てくる。つまり、EKシビックのB型エンジン搭載車の燃料フィルターは、全て16010-ST5-E02に統合されている。

Web通販における入荷と販売のルートは知らないので、多くは語ることはできない。勝手な予想だが、通販業はメーカーの在庫管理システムをいちいち参照することはしない。在庫がないと分かれば取扱終了という案内を出しておき、利用者が「本当にないのか?」という問い合わせがあってから改めて照会し、代替品が見つかればリンクを張り直す…という受身のような更新方法だろう。

パーツリスト上の部品番号とネットの検索エンジンだけでは、欠品になっている本当の部品は分からない。ネットでの情報を鵜呑みにすることは危険極まりなく、現実的には当サイトに記載している数々の記事もそう。旧い車の維持には、自分の足で調査していく手間が必要になり、店舗や工場に出向いて対人での打ち合わせも必須となってくる。