会社員における副業や兼業を原則禁止としてきた国が、働き方改革と呼ばれる流れによって一転して容認を打ち出し、それに併せて企業や自治体でも副業を認める動きが広がりつつある…なんてニュースが表示されていた。
そこを読むと、予想通りというか。
二人の中学生の子がいる40歳の母親が、本業の後に副業というカタチでアルバイトに手を出したが、体調不良等で会社を休むことが増えてしまい、生活費の補填になるどころか「本業に悪影響が出れば、生活できない可能性も…」なんてことを口にしているそうだ。
なかなか支離滅裂なことをする母ちゃん。本業を休みがちにしている時点で、副業としては成り立っていない。熱中症で倒れ、本業と思われる会社を休むとなれば、それに応じて通院や薬代といった予定外の支出が発生する可能性があり、自分の体を痛めつけつつ、金を右から左へ移し変えているだけだ。副業で体を壊して休むなんて、本業での立場もどんどん悪くなることは想像に難くない。
勝手なイメージだが、本業がそれほどヘビーではないから、給料が安いのではないか。だから同僚はネット通販による副業で収入を得ることができて、母親もアルバイトをしても、当初は意外となんとかいけそう?と感じてしまったのかもしれない。会社員とは、会社組織の中に拘束されて時間に縛られて、一定のルールの中で求められる結果を出さなければならないわけで、仕事の程度に関わらず、心身へのダメージは思っている以上に大きいもの。当人が感じている以上に、負担は大きい。国や企業が、ようやくダメージの危険性に気づき、慌てて対策を乗り出したのが、実はここ数年の出来事。
特にニュース文の中に掲載されている「残業禁止で収入が減少」と書かれており、目先の収入が減れば、本来はその給与水準に沿って生活レベルを落とす必要があるが、人間、そう簡単には質を落とすことはできない。ただでさえ苦しい状態から、さらに下げるとなれば、かなりの苦痛を伴う。例えば食生活なら、皿が一品減る、硬い肉や鮮度の悪い魚へ、普通の牛乳からプライベートブランドの加工乳に…といった、ランクダウンがイメージできようか。生命体としての維持なら問題はないが、当人からすれば、マズいものを口にするなんて!と、どうにか現状を維持しようとしてしまい、無理な副業に手を出し、または借金でカバーしようとするわけだ。
この母親、「投資を勉強したこともあるが、損失のリスクに二の足を踏んだ」そうだが、生活レベルを落とせないのかも?という私個人の考え方はともかく、リスクを避けているようでは、どの副業も失敗するだろう。本業で疲れた体に鞭打って、アルバイトを続けて体を壊してしまい、収入が途絶えたときの子供二人はどうなるのか。目に見える金の損失のリスクなら、勉強次第でいくらでもカバーできるが、子の育成が成り立たなくなる本当のリスクのほうがはるかにウエイトを占めるのだが。
副業が解禁されたところで、しっかりとした収入を得るには、それなりの下準備、勉強が必要。本業を活かしつつ、ラクラク副業で収入アップ!なんてものがあれば、みんな手を出している。中学生の二人の子がいて、夫はいない。それで厳しい生活という、同情を誘うような人物だが、どうしてもツッコミどころばかり見えてしまう。