電装系

ネット上で見つかる旧い車の維持情報を整理していると、妙に気になる不具合が見つかることがあり、それをシビックRに当てはめて事前対策を採ることは少なからずある。

というのも、EK系シビックよりも年式が古くなる、DC2(96)インテR、PP1ビート、EF系シビックあたりの、1980年代後半から1990年代前半の車においては、不調に陥って部品交換を行っても復帰せず、真の原因はハーネスの切断やコネクタの接触不良、基板上の部品が破裂焼損といった、電気系統のトラブルだったというパターンが、ここ数年で明らかに増えているためだ。

古い年式でトラブルが起きていれば、同じホンダ車だけに設計や使用部品は近いものがあり、将来的に似たようなトラブルが起きる可能性が考えられるという、他人事とは思えない部分がある。純正マイナスアースやABSヒューズボックスワイヤハーネスを交換した要因のひとつに、先に示した車で電気系統のトラブルが増えて、シビックRでの現状調査を兼ねていた。

結果、空気(酸素)の流れが最小限に抑えられる空間であれば、ケーブル、端子のダメージは少なくなる傾向が掴めてきた。これが防水コネクタやピンソケット式のコネクタなら、なおのこと耐久性は上がる…とは安心できないのが、この世界。というのも…

エンジンハーネスのソケットその1

エンジンハーネスのコネクタを見ていたら、接点が緑色になっている。

エンジンハーネスのソケットその2

カバーを外してみれば、この惨状。接点が緑青で包まれていて、絶縁効果が出て接触不良に陥ることは明白だった。空気の流れが最小限でも、錆びるものは錆びる。

これでは、不具合が起きたからといって、接続先の部品を交換したところで解決に至らず、復帰までの必要時間が増え続けていくパターンに陥ることは間違いない。バッテリーやオルタネーターを始点に、多数のコネクタやハーネスを経由して部品に入力し、終点となるアースに到達する流れから、疑わしい部分を片っ端からテスターで当てて、不良箇所を探っていく作業が目に浮かぶ。

サービスマニュアルには、不良事例に対する解決までのフローチャートが記載されているが、やはりテスターを当ててハーネスの健全性をチェックしていく流れが多くある。日常のメンテナンスやリフレッシュ作業でコネクタを脱着するシーンがあれば、接点を同時に目視点検するという基本作業を徹底することが、トラブル回避の第一段階といったところか。

シビックR用のエンジンハーネスでも、緑青まみれのコネクタが見つかった。ゆくゆくは、コネクタ単体、ピン単体といった個別部品単位で入手するために、動き回ることになるのかもしれない。