関電トンネルトロリーバスへ乗りに行く

キャンプの日。

前々からの予定では、 長野県大鹿村にある天空の池へ行くつもりだったが、道路の崩落によりアクセス不能になった。代替案として上げられていた、黒部峡谷鉄道の乗り鉄に変更。黒部峡谷鉄道については、2017年7月上旬に一度出かけているが、大雨で線路へ土砂が流入し、全線運休となって乗ることができずにいた。一年前にやり残していた課題を片付けるべく、出発となった。

雲が厚い道中

事前の天気予報では、22日の午前中は雨。キャンプ地となる富山も似たような傾向だったが、午後からは晴れてくるという予報だ。雨に見舞われれば車中泊に切り替えることにして、まずは「東芝のGTOに乗りますよ!」とサボリーマンの一言で決まった、関電トンネルトロリーバスに乗るため、長野県大町市に向かう。

関西電力300形無軌条電車のケツ

関電トンネルトロリーバスは、立山黒部アルペンルートを構成するルートの一つ。見た目はバスそのものだが、実態は電車。大型二種免許だけでなく、動力車操縦者免許(いわゆる電車の免許)という全く別物の免許が必要となる。このトロリーバスは今年で廃止になり、来年度からリチウムイオンバッテリーを使った電気バスに切り替わる。今日の時点で残り69日だった。

道路上に架線が張られ、車両の屋根には集電装置があり、モーターを回して走行する。しかもモーターの制御にはVVVFインバータが使用されており、少し古い電車のようにウイーン…ウイーンと独特の磁励音を発しながら加速する。東芝製のGTOを使っているので、音としてはJR東海の383系、300系新幹線にそっくり。

関西電力300形無軌条電車の運転台

架線やバッテリーの電圧計、やけに大きな空気圧計が備えられ、バスではなく電車であることが強く実感できる運転台(運転席?)。

黒部ダム駅

大勢の登山客を一気に輸送するため、4両が連なって走っていく。GTO素子のVVVFインバータ車は古いシステムだけに、ずいぶんと見かける機会が減ってしまった。

黒部ダム

天気のいい黒部湖

好天に恵まれた黒部ダム。今回はトロリーバスの乗車が目的なので、ダム本体は駆け足での観光になった。80mの破砕帯を突破するのに7ヶ月掛かった、けが人はいない=ミスは死ぬといった歴史がある。諏訪湖から足を伸ばせばすぐに到着できる場所で、片道300kmもない意外と近場だったことから、次回は建設の歴史や設備などを重点的に見ることにする。

SARU

再びトロリーバスに乗って扇沢駅に戻ると、ニホンザルがいた。会社にはニホンザルにそっくりで酒飲みな後輩がいて、地面の白くなった部分を眺めている様子から、「飲み過ぎて吐いたゲロを眺めているみたい」。実際は、コンクリートの成分に使われている塩を舐めて、塩分補給をしていた。

廃止前に、関電トンネルトロリーバスに乗車することができてよかった。長野県大町市から富山県の日本海側にあるキャンプ地までは、100km以上の距離がある。混雑は一切無くスムーズに走り続け、夕暮れ前には到着することができた。晴れた空と、日本海側に沈む夕日が美しかった。

久しぶりのテント泊。3時過ぎの起床だったことも関係して、眠れないということは無さそうだ。