可航半円

数日前から台風13号の進路予報を随時チェックしていた。当初は中部地方あたりに接近したあと「東京さ寄って行くらー」と言わんばかりの進路予報で、関東に直撃するようなコースだったが、それまでの進路と今後の予報が発表される度に東寄りの進路を辿っていた。

昨日の昼過ぎあたりからは「朝の通勤時間帯に直撃の恐れ」「交通機関が混乱する可能性」という報道が出てきていて、これに応じて会社側も緊急体制を発動していた。

一方的にもたらされる情報だけを受け取っていれば、次の行動や対策が打ちにくくなってしまうが、実際のところは、そこまで警戒するような事態には陥らないな…と判断していたので、緊急体制に参加することはなかった。というのも…。

可航半円と危険半円

地球の自転の関係で、北半球の台風は左回り、反時計回りに渦を巻く。

図では右下の半円側が、台風の進路と風向きが一緒になるので風が強まる傾向にあり、危険半円と呼ぶ。反対に左上の半円側は、進路と風向きがぶつかり合っていくらか風が弱くなることから、可航半円と呼ぶ。これらは船が関係しており、船が航行できることから、可航と呼んでいるそうだ。ただし、「安心安全に」航行できるわけではない。

船の操船法を表面的ながらも勉強していたことで、「どうしても台風に突っ込むときは、可航半円側を意識する」という一文が頭の中にあった。そして、北上を続ける台風と東寄りの進路予報を眺めていると、9日の朝あたりで関東都心(居住地)が可航半円にあるものと予想できる。

ついでに、台風の進路予報における予報円は、台風の中心が入る確率が70%と定義されている。この基本ルールを含めても、危険半円に巻き込まれてしまうことは、今回はほぼ無いだろうと考えていた。

8日22時前あたりから、それまで北上を続けていた台風の進路が北北東になっていて、東寄りの進路へ変わり始めていた。上空の風の様子から、いきなり西寄りに変わることはなさそうで、翌朝は可航半円に入ると分かったことから、安心して就寝。

今朝。いくらか風が吹いて雨粒が舞っていたが、春一番の強風に比べれば大したことはない。電車についても遅延情報なしで、平常運転だ。自分なりの予想が当たったことに嬉しさを感じながら、台風一過の一日がスタートした。昼過ぎからの急激な気温上昇も想定内で、これで疲れてしまうのはどうしようもないことだった。