思ひ出の419系とか

青春18きっぷで旅行していた昔のこと。旅の定例パターンは、まずは北陸線に向かうことで、そこで活躍していた普通電車は『食パン』こと419系だった。

419系

これが419系。写真はWIKIMEDIA COMMONSのJNR 419 series EMU 016.jpgより引用。

寝台特急電車の583系を改造したもので、1両あたり片側一箇所しかなかった乗降扉は、車体に穴を開けて乗降扉を増設、加速と減速が有利になるよう、他車種の駆動ギアを流用してギア比を下げ(但し最高速度は犠牲に)、短編成化に伴い足りなくなる運転台は、車体を切断して運転台を装着(写真右側の車体が増設運転台仕様)…という、 大改造を経ている。改造ベース前の特急電車時代よりも、改造後のほうが長く活躍していたほど。奇妙な見た目で、乗ってみると特急電車っぽい座り心地だけど何かが違うという、印象に残りやすい車両だった。

鉄道模型界では、419系が今年5月にTOMYTECの鉄道コレクションの一つとして発売され、それ以前にもマイクロエースからも発売されていた。実車の雰囲気を思い出すなら、高価なマイクロエースの製品ではなく、鉄道コレクションで事足りる。というわけで、数年ぶりの模型の購入となった。

鉄道コレクションの419系

この419系の模型を見るとよく思い出すのが、古くからの鉄道模型を知っている人ならご存知、東京堂モデルカンパニーという(伝説の)鉄道模型会社。TEXTブランドで419系が発売されると発表されたのが、2001年のこと。青春18きっぷの旅行で、419系の実車をたっぷり堪能したものだから、当然鉄道模型でも味わいたくなるもの。3両編成なので、小規模なレイアウトでの取り回しがよくて扱いやすいとなれば、これは買わなければ…と思っていた。

しかし、繰り返し繰り返し、発売は延期された。公式Webサイトでの延期の謝罪や、まともな説明は無く、2ちゃんねるのスレッドでもだいぶ盛り上がりを見せていた。当時は会社の公式WebサイトにBBSがあるのが普通で、説明を求めに突撃していた人も少なくはない。結局、発売されたのは2004年から2005年あたり。散々待たされて、やっと出てきたと思ったら難点が多くて、ロクでもない製品、買うほどのものではなかったというオチ。今考えるとTEXTブランドの419系の期待は、熱狂の渦そのもので、ある意味では楽しんでいた過去の一つ。

ゆくゆくはパンタや連結器を交換して、最低限のディテールアップは行っておきたいところだ。