インストゥルメンタルの原点

ドライブ中、車内で聞く音楽は99%がインストゥルメンタルだ。歌詞がないことから、曲の隅でひっそりと使われている楽器に耳を傾けたりする等、音の表現方法や演奏そのものを楽しむことができる。歌詞があると、そちらのほうに意識が集中しがちで、どうしても『音を楽しむ』ことは二の次になってしまう。

インストゥルメンタル好きになった原点が、TETSUYA "TK" KOMUROのSPEED TK RE-MIX~炎のコマ。テクノとトランスをベースとしながらも、それらのジャンル特有のハイペース過ぎるテンポではなく、ゆったりと伸びのあるクラシックのような印象が見え隠れする。初めて聞いたとき、こんな凄い音楽が世の中にあるのかと衝撃を覚えたほど。

当時、小室哲哉氏のファンだった知人からCDを借りて、MDにコピーして何度も聴いていた。同時にMP3へのコンバートも行っていたが、この時代のMP3は音質よりも容量優先だったので、オリジナルには程遠い音質にショックを受けた。MDの役目が終わって聴けなくなり、MP3としての音楽データも消失。CDも廃盤になっていて、中古市場でもなかなか見当たらず…。

SPEED TK RE-MIX~炎のコマ

…と思ったら、意外なところで発見、即購入。15年以上経過して、久しぶりに聞くTKサウンドの感動を再び味わうことになった。昔と違って、聴覚の好みが変わっていることが分かり、高音側の広がりが心地よく感じられた。かといって、低音側の力強さは快適で、相変わらずテンポはぴったり、溜めて溜めて溜め込んでからドンと盛り上がる表現方法は聞いていてやはり面白い。加齢や耳の感触が変わったときでも、変わらずに音楽を味わえるのが、小室哲哉氏の曲の特徴ではないだろうか。

何も考えずに曲を圧縮してしまうと、音の伸びが消されてしまう。ナビやiPod内にコピーするとなれば、扱いがけっこう難しくなるはず。