オイラー

時計用の潤滑油を注すには、先端が極めて細くなっている専用工具を使う。オイラー、または油さしという。注油箇所に対応するため、先端のサイズにいくつかの種類があり、4~5本の一まとめになって使えるようになっている。非常に細い針金状ながらも、バネのような弾性があり、独特の感触がある。

ある日、時計の簡易メンテナンスを終えてオイラーを片付けていたところ、一本が作業机から落下してカーペットに突き刺さってしまった。慌てて拾い上げてみると、刺さった衝撃で先端が折れており、破片が飛散する恐れがあって使えなくなってしまった。

時計用オイラー

使用率が最も高い、シンプルな針タイプが折れてしまったので、早くも二本目を購入。写真手前は新しいオイラー、奥は折れてしまった初代オイラー。

時計用オイラーの先端

先端の形状、0.15mm。部品取り用のジャンク時計に対し、折れたオイラー(写真右側)で注油してみたが、使えたものではない。先端が絶妙にしなることで、歯車のホゾに潤滑油を塗り広げ、軸受けや可動部分へピンポイントで注油することができるのだが、折れて短くなっていることから全くしなることができず、狙ったところに油を落とすことができなかった。

時計に限らず、車、自転車等、機械いじり系においては、自分のミスで工具を壊し、もしくは無くして買い直すという支出はけっこうショックだったりする。さっそく新しいオイラーを使ってみたところでは、折れる前の初代オイラーよりも感触が良かったのが救い。