SRSエアバッグコンピュータ

EK9シビックRのSRSエアバッグコンピュータ(以下、SRSは省略)は、センターコンソール下部、ドリンクホルダーの裏側付近、クラッチペダル左側に位置するフットレストから、さらに左側にあるカバー内部に設置されている。

エアバッグコンピュータのカバー

写真左側のカバー内側。

エアバッグコンピュータのカバーを外す

フットレストを外し、クリップとカバーを外すと、エアバッグのコンピュータが見えてくる。

エアバッグコンピュータ内部

そのエアバッグコンピュータの中身がこちら。

1990年代(EKシビックの発売は1995年、20年以上前)の旧い車なので、イマ車のようにフロントフレームの先端や車体サイド部分にインパクト(衝突)センサーが装着されているわけではなく、コンピュータ内部にある半導体センサーのみに頼っている。

基板中央部にある白い長方形部品がインパクトセンサーで、衝撃がフロントフレームからフロアパネルに伝わり、センサーが衝撃を感知すると、コンピュータはエアバッグを展開させる信号を発する。

写真下側が前進…進行方向になるので、センサーも進行方向と平行になっている。よって、斜め方向や後方、側面、潜り込み及び落下といった衝突ではエアバッグが動作しないことがあり、これらの条件は取扱説明書にも記載されている。

マイクロコントローラは日立(現ルネサスエレクトロニクス)のH8/3292を使用。CPUはH8/300 16MHz、ROMは16KB、RAMは512Bとなる。基板上には大きな電解コンデンサがあり、イグニッションキーをOFFにしても3分程度は充電された電力が残る。キーを抜いた直後にエアバッグコンピューターに衝撃を与えると、エアバッグが暴発する可能性があり、サービスマニュアル上にも記載がある。

オーディオやナビを入れ替える等、エアバッグコンピュータ周辺をいじる際は、イグニッションキーをOFFにしてバッテリーのマイナス端子を外し、3分以上経過してから作業を開始するほうがいいかもしれない。

エアバッグは一種の爆発物だけに、「気になったからいじってみた」系のノリは一切なし。エアバッグ関係はハーネスを含めて慎重に扱い、もし取り外した場合は遠くに離しているほど。先に掲載したエアバッグコンピュータは現車のものではなく、内部が知りたくて別途入手したもの。暴発の可能性や使い捨て部品という性質上、使えるかどうかは試していない。

サービスマニュアルの訂正その1

EK系シビック用のサービスマニュアルは、エアバッグ関係の章は訂正だらけになっていたりする。

このように、ページの上に訂正済みのページが直接貼り付けられており、何がどう間違って訂正されたのか、けっこう気になるところ。手元のサービスマニュアルはどこかの整備工場での使い古しで、こうして訂正済みとなって助かっているが、訂正されていないサービスマニュアルは参照として使えるのだろうか。エアバッグ関係に限らず、あちこちに訂正や注意点が書き込まれている部分が見つかる。

サービスマニュアルの訂正その2

過去、インパネの2DIN化に伴うダッシュボードの脱着に伴い、エアバッグの一時的な切り離しや、サーキット走行時はエアバッグの動作を止めており、正常復帰する手順を調べるために、エアバッグ関係の章は何度も開いてきた。頼りなく薄いページが、訂正済みページを大量に貼り付けたおかげでやたら硬く、開きにくかった。