北海道上陸の日となる二日目は、朝5時に起きることから始まる。乗船手続きは20分前までに行わなければならず、さらに朝食や朝の身支度を考えると、5時起床が妥当となった。6時にはホテルをチェックアウトし、ナビの目的地を稚内市のホテルに設定。

航路も表示されるなんて、よくできている案内システムと素直に思った。すぐ近くの津軽海峡フェリーのターミナルで乗船手続き…と言っても、予め印刷しておいたQRコードを読み取り機にかざすだけ。あっという間に乗船手続きを終えてしまい、しばしの待機時間。

新造されて一年となる大函丸。新品の雰囲気はたっぷり残っており、美しい。だがこの船、試運転中に作業員がプロペラシャフトに巻き込まれて死亡するという歴史を既に持つ。作業員がプロペラシャフトの上に座って作業していた点(安全意識皆無)や、作業中の連絡不徹底(基本中の基本)といった点など、気になる部分が多い。
残念な過去を持つとはいえ、就航に合わせてターミナルを新たに設置。以前訪れたときに比べて見違えるほど。以前乗船した青函フェリーの接客態度は本当に悪かったが、津軽海峡フェリーは全く問題なし。こちらを選んで正解だった。(貨物輸送に特化している青函フェリーに接客サービスを求めるほうが間違いだけど)

乗船直前、いよいよ本州を離れる。

雨模様の中、出航。ゆっくりとターミナルを離れていく。雨脚がだんだん強くなってきて、甲板で海風を味わうどころではなくなる。

雨の津軽海峡を横断する。雨は強かったが、揺れは少なく、快適な船旅となった。「ノスタルジック航路」と名づけられたこのゆったり航路、もし雨と風が強く、派手に揺れることになれば「アグレッシブ航路」となっていただろう。出航から1時間半、8時30分定刻に函館に到着。4年ぶりに北海道へ上陸することになった。道央道に向かい始めて、いきなり罠が待っている。

函館より国道5号線、亀田郡七飯町西大沼方面でネズミ捕りを実施中。頻度は高いようだ。9時という朝っぱらから、本当にご苦労なことだ。現場は50km/h道路なので、その速度で走りつつ獲物を待つ警官に向かって舌を出しながら通過。

ながまんべとかいておしゃまんべと読む、長万部付近。やっぱり雨。噴火湾沿岸の高速道路のせいか、塩分を含んだ水しぶきが大量に舞っている。

ハッチバック車の弱点を見事に露呈。塩分でリアガラスが真っ白になり、視界がほぼなくなる。こまめにSA/PAに止まりながら、リアガラスを拭き続けることで対処するしかない。札幌JCTから深川方面に向かい、ようやくドライな路面と北海道らしい高い空が視界に広がり始めた。

でも、一時的。留萌市に入って、国道232号線で北上を開始すると、再び雨。

これは何かの試練だろうか?この程度の試練なら、いくらでも耐えてやるさ。そんなこんなで、天塩町からは道道106号線に入り、オトンルイ風力発電所ゾーンに。

今回のドライブ旅行の目的の一つが、この道道106号線を走ること。この道こそ、北海道にやってきたと強く実感させてくれる道だ。便所付の休憩スペースで、風力発電機と利尻富士を眺めつつ…あぁ、雨粒が…。

曇り空の影響で、こんな具合の暗さ。名残惜しいが、オトンルイ風力発電所ゾーンを後にする。

次にここを訪れるチャンスがあるならば、絶好の快晴で走りたいところだ。

利尻富士を左手に、稚内市へ入る。二日目の宿泊ホテルに到着するころには、すっかり夜になっていた。
カーナビの経路案内はメーカーによって差があるらしく、私のアルパインでは稚内市まで道道106号線を経由。同行者のナビはカロッツェリアは、内地の国道40号を経由するような案内となっていた。差ができるなんて、けっこう面白い。