燃料ポンプのチューブ接続について

EK9シビックRの燃料ポンプを交換する際、注意を要するのが燃料チューブ、燃料チューブコネクタへの連結固定部品となるリテーナの扱いだ。サプライヤーの都合からか二種類の燃料チューブとリテーナが供給されており、組み合わせが決められている。

EK9の燃料ポンプその1

後部席を外し、カバーを開けると燃料ポンプと燃料センサーの接続部が見えてくる。向かって下側、二本のチューブが繋がっている円形部分が燃料ポンプで、赤い丸で囲ったところが、燃料ホースのコネクタとリテーナだ。

EK9の燃料ポンプその2

燃料ポンプ単体、リテーナは赤い丸の部分。このリテーナは黄色をしており、もう一つの種類は白色のリテーナとなる。黄色のリテーナと白色のリテーナの互換性はなく、相互に入れ替えて使うことはできない。既存の燃料ポンプのリテーナを目視点検することにより、必要な組み合わせを見つけることができる。

TOKAIパターン:リテーナ色→黄色 燃料チューブ色→黒
SANOHパターン:リテーナ色→白色 燃料チューブ色→ナチュラル

こんな具合。例として取り上げた私のシビックRの場合、リテーナが黄色なのでTOKAIパターンとなり、SANOHパターン用の燃料チューブや白色のリテーナを使うことはできない。逆にリテーナが白色だった場合、TOKAIパターン用の燃料チューブや黄色のリテーナは使用不可ということになる。サービスマニュアル上でも『SANOHとTOKAIの組み合わせパターンは厳守、異なるメーカーの組み合わせを行うと燃料漏れの原因の恐れ』と記載されている。

厄介なのが、異なった組み合わせでも装着できてしまうらしい点。特に中古の燃料ポンプの場合、リテーナがパイプに装着されたままになっていることが多く、そのまま使ってしまうと間違った組み合わせになる危険性がある。新品中古品問わず、燃料ポンプに手を出す場合は、まずは現車を確認するのが第一。

EK9の燃料コネクタ用リテーナ

リテーナについては、個別で入手できる。中古の燃料ポンプに残されたリテーナと現車のリテーナが異なっていた場合、リテーナを交換して正しい組み合わせで装着する。なお、燃料ポンプに残されたリテーナを外してしまうと、再使用はできない。

左)
TOKAIパターン用リテーナ(黄)、17711-ST0-003 リテーナー(イエロー)(トウカイ)、356円

右)
SANOHパターン用リテーナ(白)、17711-ST0-004 リテーナー(ホワイト)(サンオウ)、248円

価格と部品番号は共に購入当時のもの。中古の燃料ポンプは乱雑に外され、どうしても傷だらけのリテーナになってしまう。こんな状態で使い続けるのも気が引けるところで、特別高い部品ではないことから、新品のリテーナでしっかりとした連結状態を作り出すほうがいいと思う。新品の燃料ポンプを購入した場合、当然ながらリテーナは付属していない。新品の燃料ポンプでは、現車の組み合わせを維持するための新品のリテーナ、さらにはパッキンを同時購入することになる。

EK9燃料チューブの接続方法

燃料ポンプ上のリテーナを再利用する場合、これまた要注意ポイントが存在する。パイプに装着されたリテーナは外さなければ再利用できるが、外してしまうと先述したが再利用は不可能。新品リテーナは、予め燃料チューブにセットしておき、それからパイプへ接続するよう指定されている。

燃料センサーの交換だけでなく、燃料ポンプの点検、そしてS15シルビアの燃料系統整備において、ガソリンが関係する整備は毎回緊張を強いられる。変に慣れて、いい加減な作業をするよりかはマシか。