先月あたりから、満タンの状態から走り始めて、燃料計の針が半分以下になったところで急激に減り始め、燃料が突然ゼロ判定になって貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が点灯し、少し走行するとに針が元の位置に戻り、また減るという症状が発生した。
調べてみると2000年代初頭の日産車でしばし発生する症状で、共通して燃料センサーの不良が原因だったことから、このS15シルビアも燃料センサーがダメになっていると考えるのが自然。ひとまず燃料センサーを交換し、様子を見ることになった。
燃料センサーを脱着するには燃料ポンプも取り外すことになり、今後のメンテナンスの手間を減らすために燃料ポンプも同時に交換する。

常に貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が点灯した状態。S15シルビアの燃料タンク容量は65Lで、撮影時点で前回の給油から495km走行し、想定燃費を10km/Lとすると、15.5Lは残っていると思われる。貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が点灯するには、少々早すぎる。
下準備はフューエルラインの残圧除去、燃料タンク内の圧力開放、バッテリーからマイナス端子を取り外し、静電気対策を講じる。

後部座席を倒し、トランク部の内装を取り外すと、灰色の蓋が出てくる。ここを空けると、燃料センサーと燃料ポンプを装着しているリッドが露出する。この片腕しか入らない穴から燃料センサーと燃料ポンプを取り外す必要があり、特に燃料センサーの取り外しには相当の苦労を強いられた。

ああでもないこうでもないと格闘すること一時間。ようやく燃料センサーと燃料ポンプを取り外すことができた。燃料ポンプは何も考えずに引っ張っただけでスポッと抜けたが、燃料センサーは脱落しないように爪でブラケットに装着されており、細いマイナスドライバーを手探りで操りながら、なんとか取り外した。このときに挫創を負い、肉片が引き剥がされた部分は目に見えるほど陥没した。

燃料ポンプについては、アッセンブリーの状態では入手できない。写真のように個別の部品で設定されており、分解と組み立てを行わなければならない。経年劣化対策と一括リフレッシュのため、燃料ポンプ関係の部品は全て一新することになった。
※1の『17013-5L300- ブラケット フューエルポンプ』、※2の『17065-AA500- バルブアッセンブリー フューエル(SR20DET用リリーフバルブ)』については製廃となっているので再利用。
チューブも一本モノとして販売されるので、必要な長さを自分で切り出す。新しい燃料センサーと燃料ポンプを燃料タンクに装着し、ガソリン漏れや忘れ物がないか確認、エンジンが正常に始動すれば作業は終了となる。
イグニッションキーをONにすると、貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が消灯、燃料計の針が上に動いた。

燃料計の針が正しく示さないのは燃料センサーの不良と疑って取り外したのだから、分解調査は必須。結果としては、フロート内の接点とスライド抵抗の接触不良で、疑いは的中となった。
テスターを当てたままフロートを動かしたところ、ところどころで∞Ωになっていた。これが突然の燃料ゼロ判定となって、貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が点灯する原因だ。
そして車体の振動で燃料が波打ち、つられてフロートも多少動くので、接点が正常な部分に移動すれば応じて燃料計の針も正しい位置に戻る。フロートが再び接触不良の部分に達すれば、貧乏ランプ(燃料残量警告灯)が再点灯する。
試しに消毒用アルコールで接点を拭いたところ、全ての領域で接点が正常に戻り、フロートの位置でテスターの数値もリニアに変わるようになった。普段はガソリンに浸かっている部分で長い間ガソリンを介した接触を続けることから、微細な汚れが積み重なって接触不良に陥るのかもしれない。
給油を行って51.7L補給し、残りは13.3Lだった。先ほど計算した、10km/Lと想定した燃費で残りは15.5Lと仮定していたので、誤差は2.2L。
燃料計がダメになっても、満タン時に0kmにリセットしたトリップメーターがあれば、燃料タンク全容量と車に応じた想定燃費を設定することで、燃料の残量がある程度分かる。バイクなら当たり前に行われている手法が、車でも使えることが分かった。