せっせと自転車で走っていると、いくつものマンホールを乗り越えることになる。特にマンホールの蓋を趣味にはしてはいないが、それでも気になったデザイン、いやロゴマークが残っている古いマンホールの蓋があることに気付く。毎日の通勤で、そういえばあのロゴマークはなんだろう?と、いよいよ気になり止まって撮影しておく。

まずは長方形の蓋。一瞬、帝都高速度交通営団か?と思ったが、よく見ると全く異なる。近くには同じロゴマークのマンホールの蓋がいくつも見つかり、何かが埋め込まれている。

毎度お馴染み、丸型の蓋。撮影してしまえば、データとしてゲットできたことになり、ゆっくり調べることができる。
このロゴマークは日本電信電話公社、通称電電公社、英文略称はNTT(Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation)の社章だった。電電公社は今でこそNTTグループとして民営化されているが、この社章を使っていた1985年までは公共企業体。となれば、この蓋は1985年以前より現役で使われており、単純計算でも40年が経過していることになる。
ここは幹線道路で、電電公社の社章入りマンホールだけでなく、NTTグループの社章が入ったマンホールも短い間隔で設置されている点から、地下にとう道(洞道:とうどう)があると予測できる。すぐ近所に警察署があるため、万一の際は復旧しやすいようにしているのだろうか。
社名が変われば社章も変わることになり、基本的には廃止となって置き換えなければならない。しかしマンホールの蓋となれば、交換するだけで膨大な数になってしまう。しかも高耐久性のため、問題なく使えている以上はダメになってから更新すればいいというパッシブ的な扱いが続いており、こうして今でも目にすることができるそうだ。
現場は防災や環境整備に伴う長期的な都市計画の一環で、道路の拡幅工事が計画されており、将来的には電電公社の社章入りマンホールの蓋は撤去される可能性は高い。気になったものは、とりあえず撮影しておくのがベスト。