セミファイナル

この暑さでセミも参っているのか、玄関先でひっくり返って落ちている。いわゆるセミファイナル状態で、まだ生きている。拾ってみると羽を動かして抵抗する様子を見せるあたり、まだ動けそうな雰囲気がある。ちなみにアブラゼミのメス。オスはギーギーと鳴いて騒がしくなるのですぐに分かる。

職場でも拾っては玩具扱いするが、他の面々は全力で逃げ出すことが多い。「なんで逃げるの」「なんで触れるんですか!」といった会話が交わされることは珍しくなく、「室内には絶対に持ってこないでくださいよ!」と念を押されることも。カマキリ、バッタ、カナブン、カミキリムシにコクワガタと、捕まえられる虫の種類は地味に多い。

さて、今回拾ったアブラゼミ。少々弱っている雰囲気だが、羽を動かす力と指先を掴む脚の力は強い。そこは試しとして、植木に引っ掛けてみると、すぐにストロー状の口を幹に突き刺して樹液を吸い始める。もしかして空腹でひっくり返っていただけか?ちょうどアリの巣が近くにあり、寿命で落ちてしまえばアリにしてみれば棚からぼた餅で餌となり、復活できればどこかに飛んでいくだろう。

通勤は人工森林を設置している公園を突っ切る。この時期は蝉時雨となっており、暑さを余計に感じながらの通過だ。同じ夏でも、セミの鳴くタイミングは微妙に違いがあり、先発隊のニイニイゼミがいなくなってクマゼミも減った。路面に落ちているセミの死骸が増えてきている。こういったところでも夏から秋に変わり始めていることを実感する。