秋口になってきたので、ちょっとした小旅行をやりたくなるもの。前々から「山を登ってみたい」と希望を出しており、初心者ながらもそこそこ登れる山はないか?とY氏に探してもらい、「それなら乗鞍岳の剣ヶ峰っすねー」と決まる。バスで乗鞍岳畳平(標高2,702m)まで行き、剣ヶ峰(標高3,026m)へは徒歩となる。
登山経験と言えば、長野県南佐久郡の飯盛山しかない。ついでに、富士スバルラインの五合目から六合目まで散策したくらいのビギナーだ。体力面は日常的に20,000歩を歩いているくらいで、廃道歩き用に登山靴は持っているが。こんな調子で、山頂に到達できるのだろうか。

まずは乗鞍高原へのバス停へ行くために、中央道を走っていく。このあたりはいつものドライブ旅行と全く変わらず、淡々と進む。乗鞍高原の駐車場に車を置いて、乗鞍畳平までは路線バスとなる。

畳平バス停から肩ノ小屋近くの剣ヶ峰口までは、砂利道の足慣らしゾーン。肩ノ小屋をパスして、剣ヶ峰口から本格的な登山がスタートする。今までの砂利道と異なり、ガレ場らしい大小様々な石や岩がゴロゴロ。浮き石も存在するので、足からの感覚に神経を尖らせておく。

昔から岩場やガレ場をヒョイヒョイと登っては動き回る遊びが好きなので、こういった登山道はむしろ得意分野だったりする。いい足場だなと楽しみながらどんどんペースが上がるので、ゆっくりとしたペースを保つ同行者たちとは、大きく差が開いてしまう。

一時間半ほどで、全員剣ヶ峰に到着。三角点にGPSロガーを置いて、しっかりとログを記録させておく。剣ヶ峰は広くはなく、次から次に登山者が訪れるので、写真を撮影したらすぐに退避。少し下ったところに広くなっている休憩スペースがあるので、そこで昼食。

現地で湯を沸かして食す。これがやりたかった。夜明け前の朝食に、登山によるエネルギー消費で、体はガス欠寸前。後に分かったことは、計算上は300mの登山だったにも関わらず、消費カロリーは900kcalを超えていたことが判明する。そりゃ腹が減るわけだ。

職場公式食料のバナナ。左:私、中:S氏、右:Y氏。食事休憩でエネルギーをしっかり補給したら、いよいよ下山。山は上りより下りのほうが難しいという言われは、間違いない。浮き石に足を置いてしまい、足の小指を挟んでしまった。登山靴のおかげで、出血や捻挫はなかったが。

山頂を振り返る私。神社と鳥居が見えて、ついさっきまであそこにいたのか…と標高の高さを実感する。懸念していた高山病の兆しはなく、アドレナリンラッシュなのか体調は最高。山頂に到着したときは雲は無かったが、昼食休憩中に一気に雲が広がった。

眼下に見える乗鞍エコーラインを眺める。かつては有料道路で一般車両も走ることができたそうだ。
無事に乗鞍畳平まで戻り、再びバスに揺られて駐車場に戻る。都心から300kmもなく、距離的には日帰り圏内なのだが、登山した後の脚と疲労具合で無事に車を制御できる自信はなく、宿を確保。
結果として、日帰り圏内ながらも宿泊パターンを採ったのは大正解。温泉では痛み始めていた脚のマッサージができて、大量の夕食としっかりとした朝食が用意されたので、疲労の急回復が可能。ただし、宿も1,500m近い標高にあり、気圧の変化が不眠を引き起こしていた可能性がある。
登山初心者ながら、剣ヶ峰の往復に成功。脚の痛みや疲労具合から、他の山ではこうもいかない。乗鞍岳剣ヶ峰が初心者向けとされるが、簡単ではないことがはっきりと分かった。今後も登山が行われるとすれば、今の装備ではまるでダメ。少しずつ揃えていくことになった。大変お疲れさまでした。>総員

GPSロガーのデータには、畳平から剣ヶ峰までの山の形状がしっかりと記録されていた。短距離ながら、一気に標高を上げていく様子が分かる。ということは、他の山はどうなのか?と自然と思うところで、これが今後の登山計画に繋がっていく。



