街中を走りゆく他人の自転車は、基本的に風景に溶け込んでいて気にするようなことはない。ロードレーサー系では製造会社やブランドで優劣を決める向きがあるようだが、それを一瞬で見抜くスキルは実に興味深い。
そんな風景の一部にしか過ぎない他の自転車だが、さすがの私も「ん!?」と目を引いた存在がいた。交差点から交差点へすぐに曲がってしまったので、見ることができたのは1秒も無かったが。

画像はジモティー沖縄版の出品ページより引用。
イメージとしてはこのような自転車。ホイールが樹脂で成形されているのが最大の特徴。かつては流行もあったのか、あちこちで走っていた記憶はあるが、現在はすっかり見かけなくなっており完全に過去の存在。それが突然出てくるのだから、まだいたのか!となるわけで。
調べてみると、この樹脂ホイールは耐久性に乏しく、長い年月を掛けて太陽光(紫外線)に晒されて続け、脆くなってしまうそうだ。経年で歪みが出るならマシ、最悪は割れてしまうことを意識させられる。例え話で出てくるのが、使い古した洗濯ばさみ。前触れもなく突然パチンと割れてしまい、足元に破片が散らばるアレだ。こちらも日光の影響で、樹脂が劣化したことによる崩壊。
さすがに自転車用の樹脂ホイールと洗濯ばさみでは、樹脂の成分は全くことなると思う。ホイールが割れて乗車している人が負傷するような事例があれば、製造元は使用中止を告知していただろうし、そうなる前に殆どが廃車になっていたのかもしれない。
このテの自転車は、メンテナンスは一切されないのが通常だろう。風雨に晒され続けて紫外線に照らされる野外駐輪が当たり前。それでいて生き残って公道を走っていたわけで、三菱のデボネア(初代)を見たくらいのレベル。むしろ逆に、室内かつ暗所保管で当時のコンディションを保ち、久しぶりに外へ出したとか?なかなかナゾな自転車だった。