「感電したことはあるか?」と言われれば、当然の如く「ある」と答える。
記憶における最も古い感電は、扇風機の電源プラグをいじっていて、スパークしたときに手にビリッと来たことだ。恐らく幼稚園レベルの出来事で、そのスパークを放った扇風機は、今日も元気に現役稼働中。鉄道模型を走らせていれば、立とうとして座面に手をついたとき、たまたま線路だったりして、そこには12Vが加圧されており、バチッと感電することはけっこうある。最も痛かったのは、レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)のストロボを分解しているときに、充電状態で触ってしまったため、バチィィッ!という衝撃音と共に、右腕が弾き飛ばされたことだ。感電ではなく電撃そのもので、右腕の痺れが回復するまでには一日を要するほどだった。最近の感電では、現場でコンセントを修理しようとして、いわゆる活線挿抜をやろうとしたら、膝からアースが取られていたらしく、指先から膝に掛けてビリビリと不快な感触を味わうことになった。…というように、昔から感電は決して珍しいことではなく、またやっちまったーという繰り返しそのもの。
今日は研修の日で、その中に実際に感電する講習が含まれている。受講済みの人に聞いてみると、感電装置の実態は腰痛等の治療に使われる、低周波治療器だ。なるほど、こいつを使えば、気軽に感電することはできるだろう。そんな事前知識を持って感電するのだが、どれだけの電気を食らうかは未知数なので、いざ導通部に触れるとビリッと来てかなり驚く。自分で治療器を操作していれば、強さ加減は分かっているので、驚くことはない。ただ、他人が操作していたり、知らないメーカーの治療器だとそうもいかず、まさに突然の感電。害はないとはいえ、不快感は感電そのものだ。
まさか低周波治療器を感電体感訓練装置に転用するとは。しかもロシアンルーレット状態で、どこに感電ポイントが存在するかは、初見では分からない。この先、求められているのはマニュアルどおりの仕事ではなく、機転と応用力を活かした発想力で、新たな仕事のネタを見つけ出すことかもしれない。