GPSロガーから特急列車を見る

5月27日、岡山駅から出雲市駅へ特急やくもに乗っていた。ただ単に乗るだけでなく、どのような走りをしているのかと、窓際にGPSロガーを置いておき、走行データを採取し続けていた。

GPSロガーの解析ソフト…GPS Photo Taggerがv1.2.6.h6にバージョンアップされ、正常に使えるようになった。特急やくもの走りをGPSロガー上で見てみることにした。

特急やくも9号の走行ログ

特急やくもの走行ログ。岡山駅から出雲市駅間の220.7kmに渡る走行ログはキッチリ採取できた。山陽本線、伯備線、山陰本線と三路線に渡って運行している状況がよく分かる。

特急やくも9号のスピードログ

所用時間を短縮するため、カーブを減速せずに通過できるのが振り子電車の最大の特徴だが、GPSロガー上ではスピードの上下幅があまりにも激しく見える。しかし、これは縮尺の都合によるもの。グラフの下に表示されている距離数間隔を広げていくと、カーブ内での減速を最小限に抑えている様子が見えてくる。

伯備線の線路状況

カーブが続き、山陽側から山陰側の峠越えとなる新見駅から生山駅間。実際、乗っていると次から次にカーブ区間を走行していることが体感できて、その度に変な揺れが三半規管を刺激する。あっ、すげぇ傾いているぞ…!と上半身に力が入っていた。

特急やくも9号の新見駅から生山駅間の走行ログ

やはり新見駅から生山駅間の速度ログ。70kmh前後の速度を保つような走り方が続き、上下の振れ幅はかなり小さい様子が分かる。通過駅では減速を強いられる部分があるものの、カーブ内でも減速せずに曲がっている様子が完全に残されていた。この区間における所要時間は30分程度で、普通列車の場合は50分以上。停車駅を減らして減速を抑え、所要時間の短縮を狙った効果が出ている。

東京都心部から見ると、出雲市は地域特性から、アクセスに時間が掛かる。よって特急列車は岡山駅から1時間ヘッドで運転され、国内唯一の寝台特急が現在も運行されている理由もよく分かる。さらに東京と出雲を結ぶ航空便についても、大型機を使用している理由は、移動需要が見込めるため。