大寒の日に自転車は乗るものではない。そう思った夜明け前の朝。
出発時の気温は0.2℃まで落ちているようで、時間の経過と共に-1℃まで低下していたようだ。この気温環境下で自転車に乗るのは初めてで、冷たい走行風はどんな感じか…と、これはこれで楽しみだったりする。
北風は3mほどで、気になるほどではない。ペダルをこぎ出してさっそく「痛い」。走行風があまりにも冷たすぎて、1分も経たずに指先や足先が痛くなってくる。手袋や厚い靴下でガードはしているが、殆ど効果なし。上着にダウンを着ていて走行風には一応は耐えられているが、末端からの冷えで体が全く温まらない。
陸橋や車道を走る車についていくために負荷が増えると、ゆっくりと体は温まり始める。ところが信号に引っかかったり、下り勾配に入ると一気に冷えてしまう。これを繰り返していると体調を崩す予感がして、一定のペースでペダリングし、なるべく運動状態を維持するように切り替える。会社に着いてみると、冷気の中動かし続けた脚がうまく動かなくて歩きにくく、ついでに震えが止まらなかった。もしかして低体温症の一歩手前か。
自転車という、自分自身をエンジンにする乗り物でこの状態だから、走行風がより強烈になってくる二輪車は、さらに寒いということ。ライダーでもあるY氏曰く「今は完全にオフっす」とのことで、重ね着しても寒いものは寒いそうだ。そういえば、大通りを走るバイクをよく見ると、冬山でも行くのか?というくらいにモコモコした格好をしていることが多い。なるほど、走行風で寒すぎるから、多少オーバーな重ね着をしているらしい。
0℃の気温でのライドは、爽快感やハイになるようなことはなく、冷えからくる痛みに耐え続ける、まるで寒稽古のような印象だった。大寒の日には、ある意味では相応しい結論。帰りは7℃ほどになり、着ていたダウンが体からの熱を溜め込んでしまい、暑さに苦しみながらの走行となった。