冬の嵐

夜明け前から大雨と強風で、ついでに雷がゴロゴロ鳴っている12月最初の朝。

雨が降ると、バスに乗り慣れていない乗客が押し寄せてくる。残高不足のSuicaやPASMOに気づいてチャージで慌てたり、車内に乗り込んでから小銭入れや財布を探すといった、要領の悪さが分かりやすくなるのが悪天候の特徴。「電子マネーの残額を把握しきれていない」「次の行動を考えていない」といった具合か。遅延出発と巻き返し走行を繰り返しながらの早朝スリルバスとなる。

出庫直後で寒いバス、今度は妙に蒸し暑い電車を経て。この大雨で歩いて、朝から疲労を抱えるのは避けたい。タクシーで会社に向かう。手練れの運転手かと思ったら「案内してくれますか?」とまさかの依頼。こちらも半分寝ぼけた頭ながら、ナビ役となって走ってもらう。大雨ドライブで、まるで洗車機の中を走っているかのよう。

支払い時、Suicaが使えるか分からなかったので、現金で払っておく。ちょうど細かい小銭を処理したかったので好都合。運転手氏は「ピッタシカンカン?」なんて、いつの時代の言葉よ?と吹き出しそうになった。どう突っ込めばいいか分からず、とりあえず「モチのロンっすね」と返しておく。

バックや服がすっかり濡れてしまい、散々な通勤となった。何よりショックだったのが、職場到着直後に雨が弱まって晴れ間まで出たこと。30分の差で、天候はまるで変っている。寒冷前線特有の雨の降り方で、教科書通り。変に出費が重なってしまったが、こういう日もあるさーと割り切っておく。