ABSの動作チェック

ここのところ、雨の峠道を走る機会が多い。低い雲に覆われてしまうので、山の合間から見える絶景はお預けとなるが、ドライブが主体となれば景色は二の次、実際はあまり問題はなかったりする。

雨のワインディングをスイスイと走っていて、サーキットでのスポーツ走行を休止してからというもの、ABSを動作させてないことを思い出す。ここは集落と集落の間の山道、周囲に誰もいない中を一人走っており、テストにはちょうどいい。

ちょっとした直線に入って、フルブレーキを掛けるとガガガガッと音とブレーキペダルの振動を伴いつつ急減速、ケツが浮くのではないかと思うほどのダイブをしながらドンッと停止。なるほどポンプモーターを含め、ABSの動作は全く問題ないようだ。エンジンを始動した時の自己診断モードでも、ABS警告灯は正常に消灯している。

引き続き軽快に走り、次第に山道のリズムと走行スピードに慣れてきていた。そんな中で、迫ってきた次のカーブは思った以上にキツくて、これはマズいやつ…?と瞬時にアクセルペダルからブレーキペダルに踏みかえる。全身の毛穴が一気に閉じる感覚もあった。

ウェットな隘路

ブレーキペダルからコトコトコト…と振動が伝わってきて、本日二回目のABS動作。テストではなく、危険回避におけるまさかの本番。滑ることは無かったが、走行ラインは外側に膨らみかけていて、少し…いや、かなり危なかった。当然ながら、以後のカーブでは早めの減速を意識。雨の山道なので。

イグニッションキーをONの位置にする、もしくはブレーキペダルを踏んだままエンジンを始動し、静かにペダルから足を離すと「カチッ」とソレノイドの動作音がする。続いてエンジン始動後、最初の加速時に「ブーン」と微かにポンプモーターの音が鳴る。これら、ABSコントロールユニットが行う自己チェックによる動作音。サービスマニュアルにも『異常はない』としっかりと記載されている。

メーターパネル内のABS警告灯についての記載は数多く見つかるが、ポンプモーターやソレノイドバルブの初回動作音については見つけられなかった。誰も気にしない、車内がうるさくて聞こえないという二つのオチかもしれない。