下回りヒットの応急処置

コロナ禍だろうとなんだろうと、車が走行し続ける以上はメンテナンスを欠かすことはできない。

というわけで、今日は貴重なストレス発散の日久しぶりの車いじり。午前中はY氏のスズキZC33Sスイフトスポーツ。氏は、アスファルトだろうとオフロードだろうと、文字通り走る道を選ばず踏み込んでいく。

ある日ラフな道を走っていたところ、突然「ガンッ」と普段とは違う音と衝撃が車体に伝わった。下回りをチェックすると、フロアカバーに大きな穴が開いているのを発見した。大きな石を乗り越えようとして、擦ってしまったらしい。

フロアカバーの穴

「ひとまず見なかったことにしよう」と嘆いたそうだ。フロアカバーだけでなく、その内側にある車体のパネルにも擦り傷が見つかった。

メンバの軽い損傷

続いて、サスペンションのメンバ。こちらは擦ったときに曲がってしまい、塗装が落ちた部分から錆が始まっていた。よく見ると縦方向に溶接ビードのような線が入っているが、反対側と見比べると「これ当てたときの歪みだべ?」。メンバに石が当たり、その衝撃で硬い鋼板に縦方向の歪みが入るとは。

研磨して錆を落とす

まずは車体をジャッキアップ。メンバーの錆は磨いて落とす。なるべく広範囲に研磨して、鋼板部分を露出させる。その後、錆止め剤をしっかり吹き付けて、規定の乾燥時間を確保するために放置しておく。

バスコークと気密防水用粘着テープで仮補修

フロアカバーは一旦車体から取り外す。プラスチックのパネルであることを逆手に取り、大きな穴はガストーチで炙って柔らかくし、整形していく。ある程度均したら、バスコークで凹凸を仕上げ、最後に気密防水用の粘着テープで塞いでおく。

この気密防水用粘着テープ、本来は建築物に使われるもので、一旦貼り付けると剥がすことが困難になるほどの接着性があるそうだ。スペック上、JIS A6930の試験で50年相当の耐久性があることから、車両の補修にも耐えられると判断した。

防錆剤で上塗り

メンバに塗った錆止め剤が乾いたら、上塗りをしっかりと施しておく。こちらは乾燥に時間が掛かるため、一晩は乾燥のために動かないでもうら。同時に経過観察を続けて、必要に応じて随時追加塗装を施せるようにスタンバイ。

初めてスズキの車に関わった。組み方は極めてシンプルで、非常にいじりやすい印象。低コスト化のためならば、耐久性や寿命は割り切るといった設計を随所に見ることができた。