土日はたっぷりと寝たことで、睡眠不足と疲労が解消されて、体調が万全になる月曜日。そんな平日一日目の爽快な気分を吹き飛ばす、傷害事案が発生。
劣化と錆で固着したロック金具をなんとか開錠しようと、ハンマーとポンチを使ってガンガンと叩いていたところ、ポンチを持っていた左の指に向かってハンマーを思いっきり打ってしまい、ハンマーとポンチの間に指を挟んでしまった。その瞬間に激痛を感じたが、指は動く。骨折や開放性損傷の類ではないと判断できたが、指を見ると内出血が起きており、見事な血豆ができていた。

直径は5mm以上。指を打った衝撃による痛みと痺れが続いていたので力が入らなくなっており、開錠作業は別の担当者に任せてバックアップに回る。よりにもよって左手の、ものを持つときに最も触れる人差し指の右側面を負傷するとは。時計修理等の細かい作業が無くて助かったが。
その見た目から、表皮に穴を開けて中の血を抜きたくなるが、このまま自然治癒を待つのがスジ。というのも、内部では負傷していることは間違いなく、それでいて皮膚という鉄壁の防御壁で守られており、感染対策は維持できているため。特に昨今の世間情勢から、なるべく粘膜や傷といったものは、外気に露出しないほうがいい。
もう少し踏み込んで考えてみる。この負傷事例は、1件の重大な事故・災害の事例の裏には、29件の軽微な事故・災害があり、その下には300件のヒヤリハットがあるという、労災におけるハインリッヒの法則での、29件の中に含まれてくると思われる。構造上、作業しにくい部分のロック金具だったことや、不安定な作業姿勢といった環境要因を含めても「どうすれば負傷を防げたのか」という、典型的な学習材料になるのが少々アレ。
痛覚と指の動きによる負傷度合い判定だけでなく、すぐさまハインリッヒの法則が頭に思い浮かぶあたり、すっかりKY(危険予知)が馴染んでいるらしい。