スピンの対処方法を知らなかったゆえの

今から14年前の2005年12月に、首都高速11号台場線の芝浦JCT目前の左カーブにてスピン、自損事故を起こしている。さらに8年前の2011年12月、袖ヶ浦フォレストレースウェイでのスポーツ走行中、3コーナーから4コーナーへの進入時にスピン。このときはグラベルゾーンで止まることができて、車体やサーキット施設へのダメージはゼロだった。12月は私的に設定した、運転注意月間となっている。

袖ヶ浦フォレストレースウェイは1コーナーを抜けてから、度胸試しの2コーナー(アクセル全開で攻略できるが、上り勾配でコーナー出口が死角)、そのスピードが乗ったままでは急にコース幅が狭く見えてくる3コーナー、続いて複合的に造られてヘアピンとなる4コーナーと面白く走れるように設計されている。

さて、いつものようにアクセル全開のまま2コーナーを抜け、緩い下り坂から始まる3コーナーへ進入を開始。シフトダウンとブレーキを踏んで減速し、次の4コーナーへ備えるが。

3コーナー進入開始

3コーナーに入って、4コーナーへ備えてさらに減速をする。

4コーナー前で減速不十分

減速が不十分と感じて、さらにブレーキを追加。既に4(右)コーナーへ入っており、リアタイヤのグリップが失われてしまう。結果、リア側から外側に振れ始め、典型的なFFのタコ踊り、制御不能スピンモードに突入。腰が浮く感覚を察知して、反射的にハンドルを左側に大きく切ってカウンターを当てている。

人間、訓練されていなくても、運転中にスピンすると反射的にカウンターを当ててしまうそうだ。そのこのスピンは、まさにその動きで、もし公道であればガードレールや崖に向かっていただろう。首都高でスピンして側壁に衝突。車体がバナナ型に曲がってしまったのも、このカウンターを当てたのが原因。

このような、FF車でスピンしたときの対処法は、ハンドルをゆっくり中立に戻しつつ、駆動輪である前輪で車体全体を引っ張り出すため、アクセルを踏み込む。すると荷重移動によってリアタイヤが押し付けられてグリップが回復、スピンモードを終わらせることができる。

スピンから復帰したくば、ブレーキではなくアクセルを踏み込むのが、FF車ならではの挙動。これを狭い公道で知れというのは無理で、サーキットで遊んでいて、最も勉強できた部分となった。山や峠、高速道路などで砕け散ったFF車が変な方向(大抵は進行方向とは逆向き)を向いている理由はここにある。

FF車でのスピン対処方法を知ったのは、この一件の後のこと。引き続き、タコ踊りの様子をご覧あれ。

スピンによりカウンターを当てるが

ブレーキを踏みながらカウンターを当てているが、リアが外側に向かって膨らんでいく挙動を抑えることができない。それどころか、急減速によってフロントタイヤのグリップがどんどん増し、今度はハンドルを切った方向に車が進み始める。

今度は左回転開始

左回転が始まる。暴れる車体のコントロールを取り戻そうとして、ハンドルを右に切っているが、左回転を助長するだけでしかなかった。

左回転継続

回転していく外の風景から、少なくとも衝突するような障害物は無さそうとは判断していた。スポーツ走行において安全側に作用する原理に助けられているが、スピンそのものはどうしようもなくなっている。

グラベルゾーンに突っ込む

車体のスピンが止まって、リア側からグラベルゾーンに入っていく。エンジンがストールし、瞬間的にクラッチを切ってギアをニュートラルに戻し、ミッションへのダメージを防いでいた。

走ってきたコースと対面

すぐ後ろからは後続車が迫ってきており、タイミングが悪ければ衝突していたかもしれない。サーキットでは当てても当てられても損害を請求することはできないが、お互い不満しか残らないだろう。

このスピンの一件による強烈な体験学習となったことで、以後のスポーツ走行においては、スピンモードに入っても対処できるようになっていた。そろそろ感覚としても忘れているタイミングなので再学習したいところだが、広くてぶつからない、ハイスピードでスピンできるような場所なんてまず見つからない。