休日出勤の日。
報道の配信タイミングとしては昨日のようだが、当該記事を読んだのは出社してからのこと。高松と宇野を結ぶ宇高航路の運航が、12月中旬で打ち切られるとのことだ。
ちょうど一年前の11月上旬、ドライブの道中に宇高航路のフェリーに乗船しており、これがそのまま乗り納めとなってしまった。宇高航路は計三回利用しており、初回は青春18きっぷ旅行中の気まぐれ、二回目も鉄道旅行中、三回目が一年前の西日本ドライブとなる。
波が穏やかで船酔いの心配はなく、海上交通の混雑ゾーンである瀬戸内海は、いつ乗っても他の船とギリギリのタイミングですれ違う様子を見せてくれて、全く飽きさせない航路だ。宇高連絡船を含めると、1910年以来の伝統ある航路となる。時代が進み、瀬戸大橋の開通や高速道路の休日1000円化等の国策で運営が追い込まれてしまい、運航会社の破産や休止が続く。四国フェリーにおいても、一度は航路廃止を表明しており、その後は撤回したものの大幅な減便体制となって、辛うじて運航しているようなものだった。
そんな状況から、いつ廃止になってもおかしくはないと感じており、ドライブ中の経路に組み入れて乗船しておいてよかったと思う。

最後の乗船となった、第一しょうどしま丸の船首。うどん県のマーク付き。ことでんの乗り鉄をやっていたら船が到着していて、慌てて撮影したものだから、船首しか撮れていないという、ある意味では失敗の写真。

ダミーファンネルには、オリーブマークが描かれており、四国フェリーのSFマークはない。第一しょうどしま丸は、本来は高松と小豆島での航路となっていた。転属に伴う改装を受けたが、ファンネルマークだけは高松小豆島航路のままとなっている。ちょっとしたワンポイントのような、お遊び要素か。

高松を出てから旋回し終えて、宇野に向かって加速を始めたところ。海風と航行風を受けて、日本国旗もよくはためていた。こうした光景も、過去のものになった。

残してある領収書。宇高航路の乗船一回目は、今は亡き津国汽船(本四フェリー)。二回目の乗船時の領収書は紛失、ラストとなる三回目は休止となる四国フェリー。航行距離は21km、乗船時間は60分と短く、料金も非常に安い。それでも高速道路に負けてしまった。これからの時代に残っていく航路は、離島路線や長距離(定義=300km以上)フェリーといったものばかりになるのかもしれない。