過去にも15号で

先日の台風15号について、停電や家屋の倒壊等に見舞われたところがある以上は、大災害とは地震だけを示すものではないことを痛感させられた。

過去の台風の記録を見直していたところ、2011年9月の台風15号について。帰宅時間帯に首都圏に直撃し、JR線、私鉄線共に運休となってしまったことが記録に残されていた。今と違って早いうちに計画運休となるのではなく、ギリギリまで運行を続け、本当に危なくなってから一気に運休となるような運行状況だった。

台風による計画運休は無く、各線の運行情報も積極的には提供されていなかった記憶があり、手に持っている端末はガラケーとスマホが半々といったところ。なんとか運行していることを期待しながら駅に行くと、既に運休。同じように期待して駅に訪れてみて、そこで初めて運休を知り、行く宛てが無くなって駅構内に人が溢れかえっている、野戦病院さながらの光景になっていた。

この年といえば、3月11日に東日本大震災が発生し、半年で二度も帰宅困難な状況に陥っていたりする。ただ、地震のときと違って停電は起きておらず道路は明るく、コンビニパニックも起きていないので、危機感や精神的な焦りといったものは一切無かった点は幸いだった。駅構内での売店やトイレは大変な混雑となっていたが。

強い雨が止んでも強風は残っていて。それでも一部路線で運転再開を強行してみたら、風の規制値に達してしまい、再運休に。放送で運転再開をアナウンスし、電車が動いているところが見えてしまえば、乗ろうとする人が押し寄せて混乱に拍車が掛かる。しかも再び止まってしまうという悪い事態が続いてしまい、こうなってくると構内の環境が悪くなるのも時間の問題。結局、この日は遠回りに次ぐ遠回りで、最終的には徒歩で帰宅。会社から家まで4時間掛かった。

電車の運転再開=すぐに乗れる、すぐに移動できると考える人は少なくないようで、2011年9月の台風15号、2019年9月の台風15号共に、実際は電車に乗るまでに時間を要した人がかなりいた。各線が運転を再開したとしても、正常なダイヤに戻るわけではなく、乗って移動するまでにかなりの時間を要することを覚悟しておかないと、余計に足止めされる恐れがある。困難な状況とその解決手段は、常に頭の片隅に入れておくくらいがちょうどいい。