大阪への出張から帰ってくる。東京大阪間で2時間半強の乗車時間になるので、乗る号車と座る位置は地味に重要になってくる。窓際がいいという人がいれば、トイレや喫煙ルームに行きやすいよう、通路側を選ぶ人もいる。
今回、大阪方面に向かう際は12号車、山側のE席に指定されていた。窓際だったことはいいが、12号車の屋根上にはパンタグラフが搭載されており、どうしても空気の流れが乱されて揺れやすい。おかげで、新大阪に到着するまで左右にゴトゴトと振られ続けてすっかり疲れてしまい、ホテルに着いてシャワーを浴びたらあっという間に夢の世界へ。
かつて大暴れしていた300系では、あまりの揺れの酷さに乗り心地改良工事と称して、自動車でいうところの「足回りのチューニング」を行った。台車のダンパーや空気ばねを硬くしたタイプに変更し、フニャフニャと揺れ続ける車体をいくらかシャキッとさせるようセッティングを行った。そして先頭車やグリーン車、パンタグラフを搭載する車両にはセミアクティブサスペンションという、減衰力が常に変化、制御するダンパーを搭載し、より揺れを抑え込むようなチューンをしている。それだけパンタグラフを搭載した車両は揺れやすい。
さて、帰りもパンタグラフの搭載車両に座るわけにはいかず。帰りは行きと違っていくらか自由になるので、自分で車両、好きな席を決めることができる。5号車と12号車のパンタ車は除外して、6号車、11号車、14号車も除外。自由席車両を含めると、3号車、6号車、11号車、14号車には、床下に変圧器が搭載されている。加速と減速のたびにバイブレーションのような振動と低重音が起きて、これがけっこう気持ち悪い。従来型のN700(スモールA)で発生し、N700Aでは対策されて良くなっているが。
席も重要。座席指定システムと予約者の都合から、最後まで残るのがB席。この状況を逆から考えれば、運がよければ東京に戻るまでB席は空いたままになり、隣り合う人がいないので若干ゆとりを持つことができる。

こうして、決めたのが15号車のA席。東京行きの先頭となる16号車で空気の流れを整えてもらい、次の15号車は整流された空気が駆け抜けるだけなので、恐らくは揺れが少ない。ついでに、予約状況を見たら空席が目立ち、東京に戻るまでB席に人が来る可能性はなし。静かな環境で、ひたすら読書タイムとなった。
揺れの少ない車内で読書を続けていたら、いつの間にか関東に近くなっていた。走行音に妙な迫力が出てきたことに気づき、Google mapsとGPSレーダーを立ち上げて、簡易ナビモードでチェックする。

誤差はあるだろうが、285km/hのスピードが表示されている。270km/hを超えた状態で走り、三島駅手前で緩やかに減速。以後は285km/hには達しなくなった。
先ほどから「新幹線大丈夫?」というメッセージが入ってきており、時刻どおりの運行なのに?と思いつつ調べてみると、こだま660号の車内でハサミを持った男が、壁に穴を開けていたそうな。なんだそりゃ。