死に至る錆、そして

シチズンホーマーのケースを修復案を考えている一方で、ムーブメント本体の具合も診なければならない。というわけで、針と文字板を外したところ、茶色に変色したギア類…錆でムーブメントが腐食し始めていたことが分かった。

錆まみれの日ノ裏車

錆びている歯車は、日ノ裏車。現状では、リューズによる時間調整は行えることから軸の固着までは起きておらず、表面が錆びているだけと考えられる。さらに、錆の粉がムーブメントのあちこちに飛散していることも判明。

これが車のフレームなら、軽く研磨して錆を落とし、防錆剤と塗装でごまかすのだが、時計の歯車だとそうもいかず。錆を落とそうと下手に研磨すると、ただでさえ薄い歯車本体の痩せや歪みに繋がってしまい、スムーズな運針を妨げてしまう。歯車の状態から、各歯車のほぞ(軸の先端部分)が健全性についても、怪しくなってくる。

17石仕様のムーブメントがあれば、部品取りを行う移植作業で復帰できる望みが出てくる。このムーブメントは19石、21石と派生型があるので、それらの違いを調べることが続きそう。セイコーの古いムーブメントは資料がけっこう見つかるが、シチズンは妙に少ない気がする。